2007 Fiscal Year Annual Research Report
ことばの遅れか障害かを文法習得の躓きで判定する方法に関する研究
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18653121
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Research Institution | International University of Health and Welfare |
Principal Investigator |
田中 裕美子 International University of Health and Welfare, 保健医療学部, 准教授 (60337433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
前川 喜久雄 国立国語研究所, 研究員 (20173693)
石田 宏代 北里大学, 医療衛生学部, 准教授 (30286380)
入山 満恵子 明倫短期大学, 歯科衛生士学科, 講師 (40389953)
柴 玲子 北里大学, 医療衛生学部, 講師 (70406908)
兵頭 昭和 国際医療福祉大学, 大学院, 教授 (10275787)
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Keywords | 言語発達障害 / 文法障害 / 言語発達遅滞 / ナラティブ / ミクロ発話分析 / T-unit / Narrative-based Language Intervention / Dynamic Assessment |
Research Abstract |
1.各種発話誘発課題の作成と予備実験の実施 (1)ナラティブ誘発課題「Frog、where are you?」(Maye、T作)をPCを使って提示し、再生法(retelling)によって収集した発話コーパスについてMLU-m、Tunit、形態素数による発話の数量化を行っミクロ分析方法を確立した。 (2)年齢(幼児、学童、成人)、障害の有無(健常、発達障害)でミクロ分析結果の比較を行った結果、学童期からMLT-mが成人と同レベルになること、発達障害の中でも自閉症が最も発達レベルが低いことが分かった。 (3)ナラテイブ誘発課題はリテリングの後、受動態、使役態の発問を含み、それらへの子どもの反応発話の分析が可能である。そこで、新たに「受動態・使役態文」の誘発を絵カードで行う課題を作成し、2つの課題間の反応を比較・検討したところ、言語発達障害児の受動態・使役態習得ストラテジーが浮き彫りになることが分かった。 (4)従来の評価は現在の子どもの到達度しか示さないため、ナラティブを用いた言語指導:NBLI(Narrative-based Language Intervention;Feyら、2003)を行った結果として見えてくる子どもの言語習得能力の評価法:DA(Dynamic Assessment)評価法の開発を始めた。 2.セミナー・ワークショップ開催による本研究の成果発表 平成19年6月23「特異的言語発達障害:SLIスペクトラム」というテーマのワークショップ(参加者70名)平成20年2月11日「言語発達遅滞と言語発達障害」というテーマのセミナー(参加者80名)を開催し、英語圏での文法障害がどこまで分かっているか、日本語の文法障害の解明や文法習得評価法の開発のために本研究がどのような取り組みを行い、言語発達障害についてどこまで明らかにしているかを発表した。
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Research Products
(9 results)
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[Presentation] SLIスペクトラム2007
Author(s)
田中 裕美子・石田 宏代・青木 さつき, 他
Organizer
第33回コミュニケーション障害学会学術講演会
Place of Presentation
横浜市
Year and Date
2007-06-23
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