2007 Fiscal Year Annual Research Report
高性能線形擬似乱数の開発と非線形化、暗号耐性化の研究
Project/Area Number |
18654021
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
松本 眞 Hiroshima University, 大学院・理学研究科, 教授 (70231602)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
萩田 真理子 お茶の水女子大学, 大学院人間文化創成科学研究科・准教授, 准教授 (70338218)
西村 拓士 山形大学, 理学部, 助教 (90333947)
芦原 評 熊本大学, 自然科学研究科, 准教授 (00242347)
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Keywords | 擬似乱数 / メルセンヌツイスター / SFMT / CryptMT / 擬似乱数の初期化 / 状態ジャンプ / 符号 |
Research Abstract |
1.最近のCPUの特長である単命令複数データ命令(SIMD)を用いた高速擬似乱数発生法SFMTを発表した(斎藤-松本。国際会議発表し、査読論文掲載済み、インターネット上公開しダウンロード多数)。 2.SFMTを整数乗算によるフィルターを用いて暗号耐性化したCryptMTを開発した。(松本-斎藤-西村-萩田。国際会議発表し、査読論文掲載済み)。 3.擬似乱数の初期化法の多くが欠陥を持っていることを発見し、その理由を精査した(松本-和田-芦原-蔵本、査読論文掲載済み)。 4.乱数の品質の評価法として、符号理論における分離型MacWilliams恒等式を用いた非実験的評価法を開発した(原本-西村-松本、査読論文掲載済み)。 5.乱数発生法の高機能化として、MTなど状態空間の巨大な発生法に対する状態ジャンプの、多項式とSliding Windows Algorithmを用いた高速算法を開発した(原本-西村-松本-Panneton-'Ecuyer,査読論文受理済み) 6.擬似乱数発生に用いられる線形回帰数列に対して、そのセグメントがq-aryハミング符号となるための必要十分条件を与え、具体例を構成した(萩田-松本-大塚-夏、査読論文受理済み) 現在進行中の研究として、1.実数乱数の高速生成、2.乱数検定の自動化(人工知能化)、3.形式冪級数格子による低齟齬列生成法、4.物理乱数と擬似乱数の融合の4つが進んでいる。
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Research Products
(10 results)