2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18655034
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Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
長岡 勉 大阪府立大学, 産学官連携機構, 教授 (00172510)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
清田 俊治 大阪府立大学, 産学官連携機構, 助手 (70214913)
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Keywords | 出所情報 / プラスチック / 真贋判定技術 / ポリピロール / 過酸化 / 分子鋳型 / ドーパント |
Research Abstract |
今日ほど真贋鑑定の必要に迫られている時代はないであろう。最近では,情報通信はもとより,貨幣,装飾品,食品に至るまで殆どすべての製品,産物に対して高度な偽物が出現し,大きな社会問題となっている。このような問題に対して製品樹脂に認証物質を混入させ,出所を明確にするシステム(プラゲノム)が提案されている。本研究ではこのような材料レベルでの出所認証を分子鋳型により行い,高度な生産管理分析法としての開発を行う。材料レベルにおいて出所情報を付加することの利点は,製品自体が破壊や粉砕されてもその情報が保持される高い信頼性にある。 我々の研究グループは,プラスチック表面に分子の鋳型を高精度に作製する技術の開発を行ってきた。このとき,ポリマーには認証物質が含まれないので情報の暗号性が非常に高いと考えられる。本年度の検討では,本手法がこの基本概念に従い機能するか確認する目的で,我々がこれまで鋳型ポリマーとして従来検討を行ってきたポリピロールを用い実験を行った。認証分子としては基本的な陰イオンであるリン酸イオンを用いて,カーボン電極上にポリピロール薄膜を作製した。このような薄膜のドーピング及び過酸化に対する応答を電気化学的に検討した。その結果,ポリマー表面にはドーパントイオンに対応する鋳型形成が示唆された。さらに,選択的な認証を目的としてDNAを用いた系についても検討を行ったが,24塩基長のオリゴヌクレオチドで十分な認証精度が確認された。
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Research Products
(2 results)