2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18655069
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
浅沼 浩之 名古屋大学, 大学院工学研究科, 教授 (20282577)
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Keywords | ペプチド核酸 / マンノース / 糖鎖 / 融解温度 / Boc法 / Fmoc法 |
Research Abstract |
本研究ではペプチド核酸に糖鎖を導入したグライコ核酸を設計・創製する。そして1)糖鎖導入で従来のPNAに両親媒性を付与することで20mer以上の長鎖DNAに対する二重鎖形成能を飛躍的に高める、2)糖鎖の持つ親水性を活用して疎水性の高いインターカレーターの導入を可能にする、ことを目標とする。 平成18年度はグライコ核酸の"ヌクレオシド"モノマーの合成方法を確立した。導入する糖としては、グリコシル化の際の立体制御が比較的容易なマンノースを選択した。ここでは既に合成方法が確立している2,3,4,6-tetra-O-acetl-p-succinylamidophenol-α-D-mannopyranosideを、D-Lysの側鎖のアミノ基に導入した(Boc法用)building blockを合成した。まずはBoc法を用いてマンノースで修飾したD-Lysを、付加的にPNA中に導入することを検討した。その結果、Boc法では樹脂からの切り出しの際に使う強酸のためO-グリコシド結合が開裂してしまうことが判明した。そこでFmoc法用のbuilding blockを新たに合成し、Fmoc法でPNAへの導入を試みたところ、O-グリコシド結合の開裂を伴わずにPNAへ導入することに成功した。得られたマンノース導入PNA(8mer)と対応するDNAとの融解温度は、マンノースを導入していない従来のPNAより低下したものの、DNAと二重鎖形成可能なことが明らかとなった。また糖鎖の導入で期待通り親水性が向上することも判明した。
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Research Products
(1 results)