2007 Fiscal Year Annual Research Report
可溶性の化学修飾カーボンナノチューブと高分子の複合材料の開発と物性評価
Project/Area Number |
18655094
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Research Institution | Nara Women's University |
Principal Investigator |
松生 勝 Nara Women's University, 大学院・人間文化研究科, 教授 (80091841)
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Keywords | カーボンナノチューブ / メッキ / ポリビニルアルコール / 炭素化 / 導電性 / 酸化チタン / フイルム化 / ヨウ素ドーピング |
Research Abstract |
平成19年5月より20年にかけてカーボンナノチューブ(CNT)のメッキを試みたがCNTの直径が小さすぎて、うまくメッキができなかった。即ち、メッキが一様に行われていないのが判明した。そこで世界での研究例を索引すると、ほとんどの研究もメッキが一様になされていない。そこで、ポリビニルアルコール(PVA)とCNTをブレンドした。ブレンドはDMSOと水の混合液からゲルー結晶化法により作成した。 しかし導電性を向上させるために、炭素化を試みた。これはCNTのメッキが複合材料の導電性の向上をめざしているための試みであるので、少し視点を変えて研究をおこなった。しかし炭素化するとフイルムが脆くなった。これを解消するため、酸化チタンを混入し、さらにそれをヨウ素ドーピングすると、フイルム化し、且つ電気伝導度も高くなった。酸化チタンについては、ヨウ素ドーピングや炭素フィラーを混入することによって、フイルム化に成功した。詳細は論文として掲載する。なお、不成功な研究についても基礎的データはあるので、論文として投稿中である。なお、一昨年の研究は公表をしている。
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Research Products
(4 results)