2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18656082
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Research Institution | Yokohama National University |
Principal Investigator |
河村 篤男 横浜国立大学, 大学院工学研究院, 教授 (80186139)
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Keywords | ワイヤレス / インバータ / スイッチングデバイス |
Research Abstract |
(1)ワイヤレスインバータの作成の基本要素となる、WLSD (Wireless Switching Device)の基本性能を以下のように決めた。伝送距離数mm、伝送サンプリング時間1ミリ秒、伝送ビット11ビット、スイッチング周波数5kHz、ゲートのオンオフ制御分解能1μs、電圧100[V],電流10[A]のスイッチング能力とした。 (2)送信側変調方式に関しては、PWM入力、TOSLINK TOTX142光出力、キャリア周波数1kHz以上、RLL符号変調(Run Length Limited Encoding)、更新周期1ms、入出力電圧3.3Vとした。また、受信側復調方式も、RLL符号を用いることにした。 (3)ゲート信号用のエネルギー伝送に関しては、白色電灯と太陽電池の組み合わせを第一段階として計画した。太陽電池の効率を15%と仮定して、連続100mWの伝送には約4cm^2が必要となる。市場にあるものでは、サイズが大きくなる。100kHzのスイッチング周波数で約160mWの消費電力である実験結果があるが、市販の太陽電池では、出力が大きいので体格が小さくならない。引き続き、検討を続ける必要があるが、実験はこのままで進める。 (4)主回路としては、降圧チョッパ回路を設計して、WLSDの機能をテストする準備をした。 (5)変調および復調を具現化するために、FPGAを用いてプログラミングすることにより、RLL変調が容易に変更できるようにし、その仕様を決めて、特注品として発注した。その性能試験は、来年度行う予定としている。
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