2006 Fiscal Year Annual Research Report
コンテキスト理解プラットフォームによるコンテンツハンドリングの研究
Project/Area Number |
18656109
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
川原崎 雅敏 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 教授 (70375517)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 重雄 筑波大学, 大学院図書館情報メディア研究科, 教授 (40154489)
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Keywords | ユビキタスネットーク / コンテキストアウェアネス / メタダータ / RDF / OWLオントロジー / セマンティックWeb / コンテキストインタプリンタ |
Research Abstract |
ユビキタスネットワークは、「『いつでも、どこでも、何でも、誰でもアクセスが可能』なネットワーク環境」と定義されており、その実現には、利用者の状況をコンピュータが理解することが前提となる。しかし、状況理解(コンテキストアウェアネス)の具体的な方法論は明確にはなっていない。本研究は、セマンティック・Webの概念を用いたコンテキストアウェアネスのフレームワークを構築し、実現性の検証とAPIの規定を目指している。 現在、コンテキストを記述するメタデータ要素としては、IETFのプレゼンス情報、MPEG-21の利用琴境記述ツール、W3CのCC/PP(端末能力・ユーザ嗜好プロファイル)などが国際標準として規定されている。しかし、それぞれのメタデータ規則は独自のものであるため、相互利用ができず、多様なコンテキスト記述はできない状況にある。 18年度はその解決方法として、各規格のコンテキストメタデータ要素について、汎用的に扱えるようにRDFのプロパティとして語彙を定義し、OWLオントロジーでその語彙間の意味的な関係を記述した。さらに、RDF Schema及びOWL Ontologyで意味的関係を記述されたコンテキスト情報群から、コンテキストを解釈・推論する"コンテキストインタプリタ"の実現技術を提案した。 具体的には、コンテキストインタプリタの内部に、情報を扱う仲介者として、意味的に情報を解釈する"セマンティックミドルウェア"を新たに定義し、アプリケーションからのコンテキスト要求に対して、関連するメタデータを抽出・変換・再構築することにより、段階を追ってイシタプリティングを行えるようにした。 これらの成果をまとめ、電子情報通信学会の研究会で発表を行った。
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Research Products
(1 results)