2006 Fiscal Year Annual Research Report
核四極共鳴NQRを利用した化学物質の三次元イメージング
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18656117
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
糸崎 秀夫 大阪大学, 基礎工学研究科, 教授 (70354298)
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Keywords | 核四極共鳴 / NQR / 三次元イメージ |
Research Abstract |
核四極共鳴NQRを用いた化学物質の遠隔探知技術および3次元画像化に関する研究を進めている。 NQR電磁波発生現象の解明 NQRでは、送信信号に対してどのようにNQR共鳴信号が発生しているか電波の放射に関する知見が得られていない。そこで、励起信号に対して、共鳴信号がどのように放射しているかの検討を行った。その結果、励起信号の方向には依存せず、放射状に共鳴信号が放射されていることが判明した。 NQR信号による物質のイメージング NQR信号により化学物質の存在を探知することが可能となる。この手法を利用して、特定の物質のイメージングを可能とする方法についての検討を進めている。本年は、NQRの送受信アンテナをロボットアームを用いて平面走査することにより、NQR信号の画像化を試みた。ヘキサメチレンテトラミンの試薬瓶の上部でアンテナ走査を実施し、明瞭な瓶の形状をNQRイメージ像として捉えることに成功した。 上記の実験は電波遮蔽中で周囲の電波雑音を遮蔽して実施したが、今後電波遮蔽なしでも、NQRイメージを得られるような送受信アンテナや信号処理技術の研究を進め、NQR3次元イメージング技術研究を進める予定である。
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