2006 Fiscal Year Annual Research Report
コールバーグ道徳心理学に基づく対社会コミュニケーションに関する基礎的研究
Project/Area Number |
18656144
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Research Institution | University of Tsukuba |
Principal Investigator |
谷口 綾子 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 講師 (80422195)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石田 東生 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 教授 (20114853)
岡本 直久 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (70242295)
堤 盛人 筑波大学, 大学院システム情報工学研究科, 助教授 (70292886)
藤井 聡 東京工業大学, 大学院理工学研究科, 教授 (80252469)
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Keywords | 国土計画 / モビリティ・マネジメント / コールバーグ道徳性発達理論 / コミュニケーション |
Research Abstract |
本研究では都市空間における行動に関わる道徳意識の発達を目的とした対社会コミュニケーション手法を検討することを目的とし、国内外の道徳授業カリキュラムの事例を踏まえつつ,道徳意識の発達についての基礎理論であるコールバーグの認知発達過程理論を用いて、都市交通問題をテーマとした道徳意識発達に資するコミュニケーション・プログラムを検討するものである。 第一年度である平成18年度は、国内の関連事例収集とヒアリング調査を行った。具体的には、 (1)(社)土木学会土木計画学研究委員会「態度・行動変容研究小委員会」学校教育分科会 (2)(財)計量計画研究所「交通をテーマとした公民教育研究会」 (3)国土交通省中部地方整備局企画部の学校教育支援の取り組み (4)かながわ環境教育研究会 について、事例収集とヒアリング調査を行った。その結果、地域の交通インフラは様々であることから普遍的なカリキュラム構築は困難であり、地域の実情に合わせて臨機応変に変更可能なカリキュラムを構築することが望ましいことが示唆された。 また、事例収集とヒアリング調査の結果を踏まえ、過度な自動車利用に起因する都市交通問題をテーマとしたモラルジレンマ授業カリキュラム(案)を、神奈川県秦野市都市計画課の協力を得て、秦野市教育委員会指導主事とともに構築した。このカリキュラム案は、小学校5年生を対象とした2-3時間程度で実施可能なものであり、実際に授業をする教諭の理解を促進するために「指導案」と「関連資料」というかたちで取りまとめた。 次年度以降、このカリキュラム案を用いた授業を展開する予定である。
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