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2006 Fiscal Year Annual Research Report

景観構図内の視距離分布解析に基づく都市空間密度の適正化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18656171
Research InstitutionSaitama University

Principal Investigator

窪田 陽一  埼玉大学, 大学院理工学研究科, 教授 (50134333)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 深堀 清隆  埼玉大学, 大学院理工学研究科, 助教授 (70292646)
Keywords街路景観 / 空間密度
Research Abstract

本研究はわが国の今後の都市空間整備において重要である都市空間密度に関して、人々の景観認知というアプローチから適正な空間密度を導くことのできる評価手法を開発することを目的としている。従来空間密度は建物の高さ、容積率、建蔽率、隣接道路幅員等の指標によって評価されその生活環境としての質を指し示してきた。本研究ではそれらの指標と人々が直接体験する空間密度やそれに由来する快適性の間にあるギャップを心理学的観点から検証し、人間の視点にたった適正な空間制御のあり方を検討する。初年度である平成18年度においては、街路空間を対象として空間密度の評価を行った。街路において空間密度を検討する際、建物や街路の物理的形態すなわち横断構成が問題となる。しかし現実的に既成の街路について景観コントロールを考える場合は、その空間内に配置される要素の存在が重要である。そこで今年度は街路樹に焦点を絞り検討を行った。街路樹の構成については、高木樹種、低木の大きさ、高木と低木の組み合わせ、高木および低木の平面図上の配置、高木の配置間隔の要因を考慮しこれらの条件が変化した場合の空間密度に関わる指標を計測した。計測した3次元物理指標としては、配置樹木本数、総立体角、視点から各樹木までの距離の総和である。一方、人間の視覚に直接インパクトを与える透視形態指標についても検討を行い、ここでは樹木全体の画面内面積および樹幹部分のみの面積を計測した。一方、これらの条件を組み合わせた38通りの街路構成について心理評価実験を実施した。ここでは空間密度をコントロールする上で重要と考えられる開放感および緑量感の2つの心理尺度を設定し実験を行った。以上より、空間密度の指標が心理尺度におよぼす影響が明らかとなり、空間密度をコントロールする際、緑量感を保ちつつ、開放性を高めるなどのデザインコンセプトを考慮することが可能となった。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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