2006 Fiscal Year Annual Research Report
既存の超高層集合住宅を快適な居住の場として維持し続ける方法に関する研究
Project/Area Number |
18656173
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
松村 秀一 東京大学, 大学院工学系研究科, 教授 (00199853)
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Keywords | 超高層建物 / 集合住宅 / 管理 / 大規模修繕 / アメリカ / 中国 |
Research Abstract |
(1)研究の枠組みの確定 ・研究計画を詳細に見直し、実行計画を立案した。 ・関連する内外の主要な既往研究成果をまとめ、必要な知見のみ整理した。 (2)日本・米国・中国に現存する超高層集合住宅の実態把握 ・超高層集合住宅は日本建築センターを初めとする評価機関において構造評定等を受けている。この評定資料に基づき、日本国内に現存する超高層集合住宅について、建設年、立地、規模、構造種、建築各部構法、各種共用設備仕様、共用空間の配置等を把握した。ここでは、居住開始後の経年に従い、建物各部にどのような事態が発生し得、それへの適切な対応がどの程度の費用で可能かを予測するための基礎資料として、それら超高層集合住宅のデータを収集・整理した。 ・多くの古い超高層集合住宅を有するアメリカについて、それらの規模、立地、竣工年等について実態を把握した。その上で、ニューヨーク、シカゴの現地に赴き、より正確で具体的な情報を得るために管理者、設計者への訪問調査を行なった。 ・また、研究成果の中国等への適用も念頭に置き、超高層集合住宅の数が多い深センにおいて、竣工年代の異なる集合住宅の劣化状況を調査するとともに、管理の仕組みに関する調査を行い、それらの実態を把握した。
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