2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18656229
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
阿尻 雅文 Tohoku University, 多元物質科学研究所, 教授 (60182995)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
名嘉 節 東北大学, 多元物質科学研究所, 准教授 (30344089)
大原 智 大阪大学, 接合科学研究所, 准教授 (00396532)
梅津 光央 東北大学, 工学部, 准教授 (70333846)
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Keywords | ナノ材料 / ハイブリッド材料 |
Research Abstract |
昨年度に達成したp1)負の誘電率材料として非磁性金属および磁性金属のナノ結晶化、p2)反応場中の酸化還元能を制御法の確立、p3)凝集を抑制し自己組織化に不可欠なin-situ表面修飾法を踏まえ、以下の項目を達成した。 1)左手系ナノ粒子の超臨界水熱合成とその物性測定(阿尻・名嘉)今年度新たに開発した脱酸素(1ppm以下)雰囲気グローブボックスシステムを用い、コアシェル構造ナノ粒子合成の最適条件の策定を図った。昨年度と異なり、実用性の観点から貴金属の量が少ないあるいは含まない材料として鉄/鉄酸化物等のナノ構造化に取り組み、酸素ガス濃度を1ppm以下に抑える超臨界合成プロセスを開発することにより達成した。 2)超臨界in-situ表面修飾(阿尻・梅津)上記、コアシェル構造は結晶の酸化抑制および溶液中への良分散化のために不可欠なin-situ表面修飾に取り組んだ。還元剤導入下の厳しい条件にもかかわらず、酸化抑制と分散性を達成した。特に、酸化抑制効果は数ケ月にもおよび実用的な条件もクリアしている。同時に、Ti02やBaTi03などの絶縁体ナノ結晶へもin-situ表面修飾が可能であることを示した。 3)左手系ナノハイブリッド材料の合成(阿尻・大原)上記の手法で合成されたナノ粒子を有機溶媒中に高濃度分散しうることを確認し、高分子中に分散・安定な高次構造化を達成した。また、in-situでFe304などの磁気ナノ結晶と生体機能分子を高次構造化にも成功した。後者では、磁気異方性や履歴効果等で特異な現象が観測されている。左手系材料実現に向けた機能性材料のハイブリッドナノ構造体とその高次構造化技術を開発した。
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Research Products
(6 results)