2007 Fiscal Year Annual Research Report
システム計画・運転を対象とした意思決定支援のためのモデリング技術の開発
Project/Area Number |
18656230
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
小野木 克明 Nagoya University, 大学院・工学研究科, 教授 (80115542)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋爪 進 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 講師 (60242913)
矢嶌 智之 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 助教 (80262864)
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Keywords | 意思決定プロセス / 行動規範モデル / 共通モデル / 離散事象システム / システム計画・設計・運転 |
Research Abstract |
本研究は、システムの計画、設計、運転のなかに環境と人間との係りという視点を陽に組み込みながら、これまでノウハウに頼ってきた生産システムの計画、設計、運転に関わる意思決定をシステム工学の立場から支援するのに必要な意思決定支援モデルの構築手法を開発しようとするものである。 平成19年度は、ある生産システムを対象に、計画・運転における行動規範モデルの開発を平成18年度に引き続き進めるとともに、計画、設計、運転のための共通モデルが備えるべき機能を整理して共通モデルの開発を行った。平成19年度に得られた研究実績は次のようである。 (1)人間が行う意思決定プロセスは、生産要求の変更や運転環境の変化に対して人間が下す判断を事象に、一連の判断の系列を事象の発生系列にもつ離散事象システムとしてとらえることができる。この考えの下で、環境変化の発生を入力に、それが及ぼす計画・運転基準への影響を出力にもつ計画・運転のための行動規範モデルを構成する手法を開発した。この開発にあたっては、研究協力者である中村(新日本製鐵(株)名古屋製鐵所)の協力のもと、製鐵所内の計画・運転に関するオペレータの行動規範と運転モードの切り換えとの関係を調査し、環境変化が計画・運転基準に及ぼす影響を分析することによって、オペレータの判断をモデル化した。 (2)生産要求の変更や運転環境の変化に適切で迅速に対応するための一つの解決策として、これまで個別に扱われてきた計画、設計、運転に係わる問題を互いに関連付けながら解決していくことが考えられる。そこで、これを計画、設計、運転のために開発された共通モデルの上で進めていくために必要な共通モデルが具備すべき機能を整理した。併せて、これらの機能を具備した共通モデルの開発と、その下で安全な運転を実現するための制御器の計画・設計について検討した。
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Research Products
(7 results)