2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18656233
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Research Institution | Nara Institute of Science and Technology |
Principal Investigator |
野田 賢 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (60293891)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西谷 紘一 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (10029572)
小坂 洋明 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (60362836)
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Keywords | プラントアラームシステム / オペレータモデル / 異常診断 / アラーム評価 / アラーム設計 / アイカメラ / HAZOP / 認知情報処理プロセス |
Research Abstract |
ボイラープラントシミュレータに含まれる8種類のプラント異常発生シミュレーションを対象に、プラント異常対応時のプラントオペレータの視線移動を視線移動計測装置(アイカメラ)によって測定した。測定したオペレータの視線移動データと各計装点に対するHAZOP解析結果を組み合わせて分析することで、プラントオペレータの異常診断プロセスを推定した。 オペレータの異常診断プロセスの推定結果から、異常監視時の認知プロセッサの動作を決定するすべての動作ルールを記述した状態監視知識データベース、突発的に発生する機器の故障などの一覧およびそれによって発生するプロセスの状態変化などのイベントを列挙したイベント知識データベースを作成した。これらのデータベースを組み合わせることで、ヒューマンマシーンインタフェースモデルを介して獲得した監視操作画面の情報からプラントの異常原因を特定するオペレータモデルを構築した。 構築したモデルは現実のオペレータの複雑な思考過程を模擬することができるため、より精度の高いアラームシステムの評価が可能である。ボイラープラントシミュレータにコンピュータ上に構築したオペレータモデルを結合し、構築したオペレータモデルの有効性について評価した。真の異常原因を特定するまでに要する監視操作画面上の情報取得回数や所要時間(異常診断に必要でない情報の獲得回数も含む)を計算した結果、これらのデータはアラームシステムの設計・評価のための有効な指標となることを確認した。
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Research Products
(2 results)