2006 Fiscal Year Annual Research Report
遺伝改変マウスを用いた、新規アクチン結合蛋白とそのファミリーの解析
Project/Area Number |
18657060
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
浅井 直也 名古屋大学, 大学院医学系研究科, COE特任助教授 (80273233)
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Keywords | 細胞骨格 / 細胞運動 / 遺伝子改変マウス / Aktキナーゼ / アクチン結合蛋白 |
Research Abstract |
Girdintは、Aktによってリン酸化される新規の遺伝子であり、アクチンと結合しアクチンの架橋に働くこと、Aktによるリン酸化でGirdinの細胞膜への結合が制御され、細胞運動を制御することが分かっている。また、Girdinは、DAPLEと未報告の遺伝子の計3つでファミリー遺伝子を形成している。Girdinおよびファミリー遺伝子のin vivoでの機能を調べるために、以下に挙げるノックアウトマウス、ノックインマウスを作製し、解析を行った。 1)Girdinのノックアウトマウス Girdinのノックアウトマウスを作製した。ノックアウトマウスは胎生致死ではないかと予想していたが、意外なことにホモの個体は外観上では正常に生まれた。生後、ホモの個体は発育が不良となり、生後2〜3週で衰弱によって全例が死亡した。発育不良に対応して血糖値は低下していた。発育不良の原因は不明であり、検索を行っている。 2)GirdinのAktリン酸化部位の変異マウス GirdinがAktによりリン酸化されるセリンをアラニンに置換する変異をノックインしたマウスを作製した。現在、ホモの個体が得られつつあり、表現型の解析を予定している。 3)DAPLEのノックアウトマウス DAPLEのC末端が破壊されたノックアウトマウスのES細胞を、米国のES細胞バンクより取り寄せ、マウスを作製して解析を行っている。ホモのマウスは外観では異常は明らかでなく、現在、表現型を検索中である。
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Research Products
(4 results)