2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18657077
|
Research Institution | University of Hyogo |
Principal Investigator |
大谷 剛 University of Hyogo, 自然・環境科学研究所, 教授 (60244688)
|
Keywords | 行動学 / 生態学 / 昆虫 / 進化 / 8の字ダンス |
Research Abstract |
7月の実験は7/01〜14の15日間行った。ペイントマーカーを用いた色マークは5月から、背番号を貼る個体マークは、6月から開始した。昨年度より経験豊富な個体を多くしたので、まったく餌場に通わないということはなかったが、天候に恵まれず、継続的に通わせ、どんどん遠ざけいくということに失敗し、ようやく7/9になって、Kimiという個体が通い始めた。7/12までの4日間で、109mの餌場まで通わせることに成功したが、不完全な尻振りダンスにしかならなかった。 秋の実験は10/15〜11/9の26日間行った。マークは8月に色マーク、9月に番号マークを行った。10/22までの一週間はうまく通ってくれる個体が出てこず、10/23から3日間はようやく通い蜂が出てきて、50mまで通わせることが出来たが、そこで消息を断ってしまった。 何とか使えるデータが取れたのは、10/26以降で、11/1から180mの固定餌場をつくることが出来た。11/2にNo.151の働きバチは多数の尻振りダンスを行ったが、リクルート蜂が餌場にやってきたのは、11/3だった。このリクルート蜂は尻振りダンスを踊るところまでは行かず、No.151の尻振りダンスの実現率にマイナスの影響を与え、1/4程度に減少した。このような影響を受けること自体、「ダンス言語」としては失格である。No.151は11/09の時点でもまだ元気に働いていたが、予定した研究日が尽きてしまった。 次年度は、もう少しじっくりとデータが取れるように、研究日を10月に集中させ、尻振りダンスの「言語としての失格性」について、さらに追求してみたい。
|
Research Products
(1 results)