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2006 Fiscal Year Annual Research Report

アルカリ性塩類耐性極強野生植物において耐性機構に関連する遺伝子の同定

Research Project

Project/Area Number 18658001
Research InstitutionThe University of Tokyo

Principal Investigator

高野 哲夫  東京大学, アジア生物資源環境研究センター, 助教授 (30183057)

Keywordsアルカリ性土壌 / 耐塩性機構 / マイクロアレイ / 耐性植物 / ストレス耐性 / トランスポーター / アンチポーター / ナトリウム
Research Abstract

1.Puccinellia tenuifloraおよびChloris virgataの幼植物の水耕液に100mMの炭酸水素ナトリウムを加え1日ストレス処理を行った。また、イネ(品種:日本晴)の幼植物体を、50mMの炭酸水素ナトリウムを含む水耕液で1日培養することによるストレス処理を行った。
2.ストレス処理を行ったPuccinellia tenuiflora、Chloris virgataおよびイネの幼植物体、対象に用いるストレス未処理の幼植物体をサンプリングし、サンプルからtotal RNAを抽出した。total RNAを鋳型として、cDNAの合成、Cy3またはCy5による蛍光ラベリングを行った。イネの22000遺伝子がスポットされたマイクロアレイ(横河アナリティカルシステム)とラベリングしたcDNAとをハイブリダイゼーションさせ、ハイブリダイゼーション後のシグナルをマイクロアレイスキャナで検出した。得られたデータをアイクロアレイデータ解析ソフトを用いて解析して、比較する材料問での遺伝子発現の差について明らかにした。それらのうち数種類の遺伝子についてはRT-PCRによって発現特性の確認を行った。
3.植物体へのナトリウムの流入経路と考えられているカリウムトランスポーター遺伝子(PutHKT)、細胞外へのナトリウムの排出および液砲へのナトリウム隔離に関与するナトリウム/プロトンアンチポーター遺伝子(PutNHA、PutNHX)をPuccinellia tenuifloraから単離した。PutNHAおよびPutNHXを高発現する酵母において、耐塩性が向上する事を明らかにした。また、活性酸素の除去機構に関わるmetallothionein遺伝子(ChMT1)をOhloris virgataから単離した。ChMT1を高発現する酵母において活性酸素除去能力が向上し、それに伴い耐塩性、酸化ストレス耐性が向上する事、その効果はイネの遺伝子(OsMT1)よりも高い事を明らかにした。

  • Research Products

    (5 results)

All 2007 2006

All Journal Article (5 results)

  • [Journal Article] Isolation and characterization of a metallothionein-1 protein in Chloris virgata swartz that enhances stress tolerances to oxidative, salinity, and carbonate stress in yeast.2007

    • Author(s)
      Nishiuchi, S., Liu S., Takano, T.
    • Journal Title

      Biotechnology letters 29(印刷中)

  • [Journal Article] アルカリ性塩に対するイネの遺伝子発現応答の綱羅的解析2007

    • Author(s)
      西内俊策, 張欣欣, 梁涵, 管清杰, 柳参奎, 高野哲夫
    • Journal Title

      育種学研究 9巻別冊1号

      Pages: 157

  • [Journal Article] アルカリ性土壌耐性極強植物Puccinellia tenuifloraの耐性機構解明に関する研究(2)Na+/H+ アンチポーター遺伝子 (PutNHX、PutNHA)のクローニングと機能解析2007

    • Author(s)
      阿部奈津希, 解麗娜, 西内俊策, 柳参奎, 高野哲夫
    • Journal Title

      育種学研究 9巻別冊1号

      Pages: 270

  • [Journal Article] アルカリ性土壌耐性極強植物Chloris virgata Swartzの耐性機構解明に関する研究(2)Metallothioneon-like proteinの解析2006

    • Author(s)
      西内俊策, 解麗娜, 柳参奎, 高野哲夫
    • Journal Title

      育種学研究 8巻別冊2号

      Pages: 302

  • [Journal Article] アルカリ性土壌耐性極強植物Puccinellia tenuifloraの耐性機構解明に関する研究(1)炭酸塩ストレスに対する応答2006

    • Author(s)
      解麗娜, 阿部奈津希, 西内俊策, 柳参奎, 高野哲夫
    • Journal Title

      育種学研究 8巻別冊2号

      Pages: 303

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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