2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18658041
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
久堀 徹 東京工業大学, 資源化学研究所, 助教授 (40181094)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
池田 富樹 東京工業大学, 資源化学研究所, 教授 (40143656)
田中 一朗 横浜市立大学, 国際総合科学研究科, 教授 (60175445)
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Keywords | レドックス調節 / 植物プロトプラスト / 緑色蛍光タンパク質 / 光微細加工 / 酸化ストレス |
Research Abstract |
本年度は、細胞橿の製作、特に植物細胞プロトプラストを閉じ込めるのに最適な格子巾、高さの検討を行った。合わせて、レドックス応答性のGFP変異体を導入した植物より調製したプロトプラストを用いて、外部環境のレドックス状態の変化に応じた細胞内部の変化の観察を試みた。 (1)光微細加工技術を利用した細胞檻の作製 植物細胞(大きさが20μmから50μm)を観察ステージ上で個別化し移動できないようにするために顕微鏡の観察用ガラス基板表面に高さ50卿ほどの橿を作製した。観察に適した濫の高さ、および格子の大きさについて、様々な植物細胞プロトプラストを用いて検討した。 (2)植物細胞内の小器官のレドックス状態のリアルタイムの可視化 レドックス応答によって蛍光波長が変化するGFP変異体を導入した植物細胞プロトプラストを上記の細胞橿に閉じ込め、溶液のレドックス環境の変化によって細胞内のレドックス状態がどのように変化するかを観察した。その結果、たとえば、ミトコンドリアに導入されたGFP変異体の場合、外部を化学的に還元状態にすると、1分ほどで細胞内部(ミトコンドリア内部)も還元されること、および10分ほどでもとのレドックス状態に回復することがわかった。 (3)大型植物細胞膜の水輸送能 ユリ緑葉から調製した大型プロトプラストを細胞檻で固定する方法について検討したが、まだ、溶液交換に適切な大きさの檻サイズの決定に至っていない。
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