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2006 Fiscal Year Annual Research Report

合成siRNAを基礎とする蚊に特異的な殺幼虫剤の開発

Research Project

Project/Area Number 18658049
Research InstitutionFukuoka University

Principal Investigator

見明 史雄  福岡大学, 薬学部, 教授 (50248522)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 鹿志毛 信広  福岡大学, 薬学部, 助教授 (80185751)
佐藤 朝光  福岡大学, 薬学部, 助手 (90369025)
水谷 哲也  国立感染症研究所, ウイルス一部, 主任研究官 (70281681)
遠藤 大二  酪農学園大学, 獣医学部, 助教授 (40168828)
Keywordsヒトスジシマカ / MAPK family / JNK / siRNA
Research Abstract

蚊のmitogen-activated protein kinase (MAPK) familyに関する報告は少なく、その詳細についてはあまり知られていない。しかし、多くの生物種と同様に、蚊のMAPK fmailyも様々な生体の恒常性維持に重要な役割を担っていることが推測される。我々は、本研究費を用いて、ヒトスジシマカの若齢幼虫の成長に関するMAPK familyの役割を解明するために、若齢幼虫に対するMAPK family活性化阻害剤の曝露(10μMおよび20μM)を試みた。そして、両濃度において、c-Jun N-terminal kinase(JNK)の活性化阻害剤が、extracellular signal related kinase (ERK) 1/2阻害剤やp38阻害剤と比較して高い致死効果を持つことを示した。さらに、ヒトスジシマカ若齢幼虫に対し、C6/36細胞由来のJNK配列をもとにデザインされた21merの合成siRNA(JNK-siRNA)を曝露した(10μM)。そして、JNK-siRNAの若齢幼虫の成長に対する影響を観察した。コントロール(scramble-siRNA)には、蚊にはなく、他の節足動物由来の遺伝子にも高い相同性を示さない配列の合成siRNAが用いられた。この実験において、JNK-siRNAの曝露によるヒトスジシマカ若齢幼虫の致死は、48時間後に50%を示した。しかし、scramble-siRNAの曝露によるヒトスジシマカ若齢幼虫の致死は、48時間後には観察されなかった。以上の結果、JNKの阻害は、ヒトスジシマカ若齢幼虫の成長を抑制することから、若齢幼虫の発育には、JNKの活性化が必要であることが示された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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