2007 Fiscal Year Annual Research Report
フードファクターの分子ターゲットとしてのIMP脱水素酵素に関する研究
Project/Area Number |
18658056
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
加藤 範久 Hiroshima University, 大学院・生物圏科学研究科, 教授 (20144892)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
矢中 規之 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 准教授 (70346526)
三本木 至宏 広島大学, 大学院・生物圏科学研究科, 准教授 (10222027)
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Keywords | IMP脱水素酵素 / フードファクター / ビタミンK / 脂肪細胞 / 分化 |
Research Abstract |
1.昨年、検討を加えた以外のポリフェノール化合物12種類やその他のフードファクター(アスタキサンチン等のカロチノイド類、その他)10種類についても、IMP脱水素酵素(IMPDH)阻害作用についてスクリーニングを行った。その結果、数種類のフードファクターについて、若干の阻害作用が見られたが、前年度に見出したクルクミンやエラグ酸などの作用と比べて弱いものであった。 2.ビタミン類については、ビタミンK化合物(Kl、K2、及びK3)についてIMPDH阻害作用を調べた。その結果、ビタミンK3に強い阻害作用が見出された。そこで、さちにビタミンK3と同じキノン化合物10種以上をスクリーニングした結果、1,4-Naphthoquinoneが最も強い阻害を示した。 3.IMPDHの新たな生理的意義として脂肪細胞の分化との関連について検討を行い、IMPDHは脂肪細胞の分化に関連する因子である可能性が示された。そこで、IMPDHを阻害することが明らかとなったクルクミンやエラグ酸が脂肪細胞の分化を抑制するか否か検討を行った。その結果、クルクミンが脂肪細胞の分化を抑制することが判明した。 4.エラグ酸がIMPDHを阻害し、脂肪細胞の分化を抑制していたので、実際に高脂肪食誘発肥満に対してエラグ酸が肥満を抑制するか否か検討を加えた。その結果、エラグ酸の摂取は肥満には影響を与えなかったが、血中のトリグリセリドやコレステロールの低下が見出された。
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Research Products
(2 results)