2007 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18658069
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
梅澤 俊明 Kyoto University, 生存圏研究所, 教授 (80151926)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
服部 武文 京都大学, 生存圏研究所, 助教 (60212148)
柴田 大輔 かずさDNA研究所, 植物遺伝子第二研究室, 室長 (10370925)
鈴木 史朗 京都大学, 生存基盤科学研究ユニット, 助教 (70437268)
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Keywords | 木質形成 / 転写因子 / リグニン / リグナン / 代謝統御 / 遺伝子共発現 / ネットワーク解析 |
Research Abstract |
本研究の目的は、従来全く未解明の、木質の形成反応を統御する転写因子遺伝子を取得することと、転写因子遺伝子-酵素遺伝子転写ネットワーク統御システムを解明することである。この統御システムは、植物種を超えて一般性が高いとされているので、ここで得られる情報は、幅広い展開性と大きな波及効果を持つ。本研究では、木質形成を統御する転写因子遺伝子の取得の第一歩として、細胞壁成分や心材成分の生合成のうちリグニンとリグナンの生合成を選び、これらの代謝を統御する転写因子遺伝子の取得を行う。 本年度は、昨年度作成したモデル草本植物(シロイヌナズナ)に関する、リグニンおよびリグナン含量が高い組織および低い組織において発現するすべてのメッセンジャーRNAの定量値の二次データベースに対し、柴田らが開発したプログラムを適用し、リグニンおよびリグナン生合成酵素遺伝子群と同じ発現状況を示す転写因子遺伝子を絞り込んだ。 さらに、得られた転写因子遺伝子の内からリグニンおよびリグナン生合成を制御する転写因子の特定を行ない、その機能を検証した。その結果、数種のリグニン生合成制御に関わる転写因子を見出すことができた。なお、以上の成果は11.に記載の論文で公表した他、木材学会およびThe 10th International Conference of Biotechnology in the Pulp and Paper Industryで発表した。
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