2007 Fiscal Year Annual Research Report
エビ類に見られる特異的生体防御能の水産増殖への応用
Project/Area Number |
18658074
|
Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
西澤 豊彦 Hokkaido University, 大学院・水産科学研究院, 准教授 (10222184)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉水 守 北海道大学, 大学院・水産科学研究院, 教授 (40122915)
|
Keywords | エビ類 / 経ロワクチン / white spot syndrome virus / WSSV / クルマエビ / 免疫様現象 / ウイルス / 感染防御 |
Research Abstract |
本研究ではWSSVの経口ワクチンの開発を目標に、本年度は大腸菌発現WSSV組換構造タンパク質rVPsを経口投与することで誘導される防御効果の発現時期および持続期間について検討し、以下の成果を得た。 1.rVPs投与区では、投与後30日目までWSSVに対する防御効果は認められなかったが、投与後36日目からその効果が認められ始め、45-55日目をピークに減衰し、106日目には効果が認められなくなった。 2.初回投与の防御効果が残存する75日目にrVPsを追加投与した場合、初回投与から106日目においても防御効果が認められ、追加投与による防御効果の持続が明らかになったが、その効果は135日目には認められなくなった。一方、初回投与の効果が認められなくなった104日目にrVPsを追加投与した場合、初回投与より126日目(追加投与後22日目)に防御効果のピークが認められたが、135日目(同31日目)には防御効果は認められなくなった。 3.以上の結果から、rVPsの経口投与によるWSSV感染防御効果の持続期間は自然感染耐過エビに比べ短いものの、追加投与により同効果を持続させる可能性が示された。また、追加投与による免疫記憶様の現象が認められた。
|
Research Products
(3 results)