2007 Fiscal Year Annual Research Report
細胞外マトリックス、とくにIV型コラーゲンの咀嚼感覚におよぼす影響
Project/Area Number |
18658101
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Research Institution | Okayama University |
Principal Investigator |
内藤 一郎 Okayama University, 大学院・医歯薬学総合研究科, 助教 (60362993)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
泉本 勝利 岡山大学, 大学院・自然科学研究科, 教授 (70003142)
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Keywords | IV型コラーゲン / 基底膜 / 骨格筋 / 咀嚼 / 食感 |
Research Abstract |
本研究では、(1)家畜(ブタ)のIV型コラーゲンの6種類のα鎖を解析するための特異的単クローン抗体の開発、(2)食肉、いいかえれば骨格筋組織中のIV型コラーゲンのα鎖組成の量的解析、ならびに(3)新規テクスチャー解析法の開発と、(4)コラーゲン量とテクスチャーの関連性の解析を目指した。 (1)の家畜のα鎖特異的単クローン抗体を得ることができた。(2)ブタの食肉を含め主な組織の基底膜α鎖解析を行った。基本的にはヒトと共通するα鎖分布を認めた。骨格筋もヒトと同様、α1(IV)鎖とα2(IV)鎖で構成された。以上の結果は日本畜産学会第108回大会(9月、岡山)で報告した。この結果は、現在論文執筆中である。またニワトリについて追加解析し、α1(IV)鎖とα2(IV)鎖それぞれの特異抗体を得ることができ、その結果は日本家禽学会2007年度秋季大会(9月、岡山)で報告した。 (3)の新規テクスチャー解析法は3月に論文発表を行ったが、引き続き改良を進め、その結果を同じく日本畜産学会第108回大会(9月、岡山)で報告し、論文執筆中である。(4)コラーゲン量とテクスチャーの関連性の解析は、現時点では明確な関連性を示すことができなかったため、新たな解析方法を検討中である。 本研究により得られた成果として、家畜のIV型コラーゲンα鎖を解析できる単クローン抗体を得ることができたこと、それを用いて家畜の筋や他の組織のα鎖構成を解析ができたこと、新規テクスチャー解析法を確立できたことである。
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Research Products
(16 results)