2007 Fiscal Year Annual Research Report
腸管上皮細胞株を用いたM細胞分化特異的サブトラクション・ライブラリーの構築
Project/Area Number |
18658104
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
麻生 久 Tohoku University, 大学院・農学研究科, 准教授 (50241625)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
渡邊 康一 東北大学, 大学院・農学研究科, 助教 (80261494)
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Keywords | マウス腸管上皮細胞株 / MIE細胞 / M細胞分化誘導 / マイクロアレイ解析 / M細胞特異的遺伝子 / CD3抗体 / 抗CD28抗体 / パイエル板リンパ球 |
Research Abstract |
本研究は、M細胞の機能解明およびM細胞分化特異遺伝子の同定を目的とし、マウス腸管上皮細胞(MIE)のM細胞分化誘導系を用いて、M細胞分化関連遺伝子プロファイルを作成し、M細胞分化特異遺伝子の単離を試みるものである。MIE細胞のM細胞分化は、パイエル板リンパ球(PPL)を抗CD3/CD28抗体で処理してT細胞の活性化を促すことにより誘導される。今年度は、MIE細胞単独培養、MIE細胞とPPLの共培養およびMIE細胞と抗体処理PPLとの共培養を行い、各培養系よりtotal RNAを抽出し、M細胞分化時に発現する遺伝子群を同定する目的で、45101遺伝子に関するマイクロアレイ解析(Affimetrix社)を行った。解析ソフトは、Genespring GX7.3.1(Agilent Technologies社)を用いた。発現変化のパターンは9パターンあり、M細胞分化区で発現が上昇・減少する遺伝子が含まれていると考えられる発現変化パターンに着目した。その結果、M細胞分化誘導区において発現が上昇する遺伝子は、403遺伝子であり、その中でprobeの信頼性の高い遺伝子を選抜した(107遺伝子)。また、発現が減少する遺伝子は460遺伝子であり、probeの信頼性から56遺伝子に絞り込んだ。M細胞分化誘導区において発現が上昇し、probeの信頼性から絞り込んだ107遺伝子に着目し、その中から明らかにリンパ球由来と考えられる遺伝子をRefdicデータベースにより削除した。最終的には、MIE細胞のM細胞分化過程で発現が上昇すると考えられる遺伝子を10前後まで絞り込むことに成功した。
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Research Products
(21 results)