2006 Fiscal Year Annual Research Report
反芻胃モデルによるセルロースからの水素製造技術の開発研究
Project/Area Number |
18658130
|
Research Institution | Obihiro University of Agriculture and Veterinary Medicine |
Principal Investigator |
高橋 潤一 帯広畜産大学, 大学院畜産学研究科, 教授 (20111198)
|
Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
梅津 一孝 帯広畜産大学, 大学院畜産学研究科, 教授 (20203581)
|
Keywords | アンモニア / 反芻胃 / セルロース / 水素 / メタン |
Research Abstract |
研究の目的 木質バイオマスの利用方法は、燃焼利用法以外にはエタノール製造やガス化利用などのエネルギー生産が緒についたところであり、賦存量が豊富な木質バイオマスのエネルギー生産手法については、さらに合理的な方法の研究開発が望まれている。本研究開発では環境負荷の一因となる高N有機性廃棄物のバイオガス発酵消化液からストリッピングするアンモニアを利用し、セルロース系農業バイオマスにアンモニア処理を施し、アンモニアによるセルロースの脱水素を利用してセルロース分解をおこなう。さらに微生物培養システムの確立によって水素・メタンガスを生成するエネルギー低投入型でN循環を可能とする方法の開発を行う。 平成18年度末に想定している成果目標: 1)アンモニアストリッピングとセルロースバイオマスの加安分解法の確立 高温発酵型バイオガスプラントは帯広畜産大学に現有するアンモニアストリッピングシステムは現在ベイオガスプラントに併設完了し、アンモニア抽出能力を検討週である。18年度はアンモニア処理セルロースバイオマスとしてラップ麦桿を試験する。 2)反芻胃モデルの水素・メタンバイオリアクター開発 家畜糞尿を基質とする10L容小型メタンバイオリアクター、反芻胃モデルのメタン発酵シミュレータ及び加圧、電位制御能を有するバイオリアクターを現有する。目標とするセルロースバイオマスの加安分解生成物を基質とする水素・メタンバイオリアクター開発の第1段階として反芻胃モデルのメタン発酵シミュレータにCO_2付加および電位制御装置を設置する。繊維分解菌、水素資化メタン生成菌の給源にはルーメンフィステュラ装着牛(現有)の反芻胃混合菌を用いる。
|
Research Products
(4 results)
-
[Journal Article] Effects of Yucca schidigera and Quillaja saponaria extracts on in vitro ruminal fermentation and methane emission.2006
Author(s)
Pen, B., Sar, C., Mwenya, B., Kuwaki, K., Morikawa, R., Takahashi, J.
-
Journal Title
Anim.Feed Sci.Technol. 129
Pages: 175-186
-
[Journal Article] Effect of potato by-products based silage on rumen fermentation, methane production and nitrogen utilization in Holstein steers2006
Author(s)
Pen, B., Iwama, T., Ooi, M., Saitoh, T., Kida.K., Iketaki, T., Takahashi, J., Hidari, H.
-
Journal Title
Asian-Aust.J.Anim.Sci. 19
Pages: 1283-1290
-
-