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2006 Fiscal Year Annual Research Report

小児におけるがん化学療法の至適個別化に関する研究

Research Project

Project/Area Number 18659037
Research InstitutionChiba University

Principal Investigator

北田 光一  千葉大学, 医学部附属病院, 教授 (90110345)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 有吉 範高  千葉大学, 医学部附属病院, 助教授 (00243957)
石井 伊都子  千葉大学, 薬学研究院, 助教授 (00202929)
Keywords小児 / 血液がん / 造血幹細胞移植 / ブスルファン / 薬物動態 / 薬物血中濃度モニタリング / 母集団解析 / 個別最適化
Research Abstract

本年度はまず、これまでの小児造血幹細胞移植前処置におけるブスルファン(BU)のTDMで蓄積された血中濃度データおよび付随する患者情報よりNONMEを用いて算出した母集団薬物動態パラメータ(投稿中)の評価を行った。すなわち、もともとある多回採血データから解析に使用するデータ数を減らしてベイジアン法で求めたクリアランスが、多回採血データより算出されたクリアランスとどの程度乖離するかを検証し、予測精度を保ったままで採血点を何点まで削減可能か、その際の至適な採血時間はどのポイントであるかについて検討を行った。その結果、至適な採血時間はそれぞれ、1点採血では投与後3時間、2点採血では投与後1、6時間、3点採血では1、3、6時間であった。本採血ポイントでベイジアン解析により推定される患者のBUクリアランスは、3点採血の場合にはベイズ推定値が20%以上乖離する症例は全133件(試験投与時:58例、本投与1回目:75例)中2件(最大26%)、2点採血の場合は5例(最大27%)と良好な予測性を示したが、1点採血の場合には21例(最大36%)と予測性が大幅に低下した。したがって、上記した2い3点の採血から本母集団薬物動態パラメータを使用したベイジアン解析により、十分な予測精度が得られることが確認され、臨床において採血点を減らすことが可能と考えられた。来年度は、本母集団薬物動態パラメータ算出以降の新たなMLL03プロトコール登録患者に対して本法を適用し、その評価を行う予定である。
また、GST-PiおよびGST-Mu分子種の多型酵素の影響に関する検討では、それぞれの分子種における変異の導入に関して検討中である。来年度中に発現系を構築し、そのBU代謝活性の速度論的解析を行う予定である。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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