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2006 Fiscal Year Annual Research Report

培養人工皮膚・血管における弾性線維再生の研究

Research Project

Project/Area Number 18659078
Research InstitutionKyoto University

Principal Investigator

中邨 智之  京都大学, 医学研究科, 科学技術振興助教授 (20362527)

Keywords弾性線維 / fibulin / DANCE
Research Abstract

弾性線維は、伸び縮みする臓器・組織(動脈・肺・皮膚など)に多くあって、その弾性を担っている。特に動脈では、脈圧を吸収するために弾性線維は弾性板という構造を作り重量の半分を占めている。老化によって動脈は硬くなり脈圧は増加するが、その多くは弾性線維の劣化・断裂が原因である。高齢者の主要疾患である肺気腫、さらに最近では加齢黄斑変性症なども弾性線維の劣化・断裂が直接原因であると考えられてきているため、弾性線維の劣化予防と再生は高齢化社会における極めて重要な課題である。しかしそのために必要な弾性線維形成の分子メカニズムの理解は遅れている。弾性線維はエラスチンタンパクが線維状にクロスリンクされることでできるが、それがどのようなプロセスを経ておこるのか、ほとんどわかっていない。申請者はDANCEと名付けた分泌タンパクをクローニングし、DANCE遺伝子欠損マウスが全身で弾性線維形成不全を来すことから、DANCEが弾性線維の形成に必須であることを見いだした。さらに申請者は最近、ヒト皮膚線維芽細胞の無血清培養においてリコンビナントDANCEタンパクが弾性線維形成を誘導できることを見出したため、DANCEを用いれば弾性線維再生の可能性がある。本研究では、リコンビナントDANCEタンパクを用いて培養人工皮膚・血管に弾性線維を作ることを試みている。培養人工皮膚モデルとしてコラーゲンゲルに線維芽細胞を包埋して3次元培養したところ、弾性線維は形成されなかった。ここにリコンビナントDANCEタンパクを加えておいたところ、DANCEタンパクは線維状に沈着したが、エラスチンが沈着した弾性線維にはならなかった。2次元培養と3次元培養で何が違うのか、マイクロアレイによる発現解析を行い、3次元培養で発現が低下している因子を複数同定した。

  • Research Products

    (2 results)

All 2007 2006

All Journal Article (2 results)

  • [Journal Article] Fibulin-5/DANCE has an elastogenic organizer activity that is abrogated by proteolytic cleavage in vivo.2007

    • Author(s)
      Hirai M.et al.
    • Journal Title

      Journal of Cell Biology 176(in press)

  • [Journal Article] Reduced secretion of fibulin 5 in age-related macular degeneration and cutis laxa.2006

    • Author(s)
      Lotery A.J.et al.
    • Journal Title

      Human Mutation 27

      Pages: 568-574

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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