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2006 Fiscal Year Annual Research Report

腎臓発生開始を司る液性因子の探索

Research Project

Project/Area Number 18659079
Research InstitutionKumamoto University

Principal Investigator

稲永 敏明  熊本大学, 発生医学研究センター, 研究員 (70404340)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 小林 千余子  熊本大学, 発生医学研究センター, 助手 (20342785)
Keywords発生・再生 / 腎臓
Research Abstract

18年度は後腎間葉で発現する既知因子についての解析を中心に研究を進めた。
1. Sall1ノックアウトマウス後腎(胎齢10.5日)の切片を用いて既知因子の発現を検索
これまでに後腎間葉と尿管芽の相互作用への関与が報告されているPax2、Six1、Eya1、Gdnf、 Wt1などの発現をin situ hybridizationで検討したところ、いずれの因子にも差を認めなかった。後腎間葉と尿管芽の相互作用において最も重要と考えられるGdnfは、Pax2、Six1、Eya1により制御されていると考えられ、Sall1はこの制御に直接の関与がないことが示唆された。またSall1ノックアウトマウスで見られる腎臓欠損の表現型はGdnfの変化を介していないことが考えられる。相互作用には細胞外基質や接着因子の作用も知られている。今後これらの因子についての解析を行う予定である。
2.後腎間葉で発現する遺伝子の網羅的検索
Sall1は腎臓の大部分のもととなる後腎間葉で高発現している。当研究室では胎齢11.5日の後腎におけるSall1高発現分画に、腎臓実質のいくつかの細胞腫へと分化しうる能力を持った細胞が含まれていることを明らかにしており、ここで発現する遺伝子の検索は腎層の発生、再生研究に有用であろうと考えられる。今回同様に後腎間葉で発現する遺伝子を探索する方法の一つとして、凍結切片上で後腎間葉を目視しながら採取できるレーザーキャプチャーマイクロダイセクション法の条件検討を行った。しかし採取できたRNA量は非常に少ないものであり、膨大なサンプル数が必要ということで別の方法を検討することになった。シグナルシークエンス・トラップ法を組み合わせた網羅的解析を今後行う予定である。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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