2006 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
18659099
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Research Institution | Nagoya City University |
Principal Investigator |
三浦 裕 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (90285198)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
川口 誠 名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (50204699)
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Keywords | ATBF1 / 中皮腫 / 細胞内局在 / 核移行シグナル / アスベスト |
Research Abstract |
研究計画1:ATBF1のアミノ酸一次構造から予測されるロイシンに富むNES(核輸出配列)および、アルギニンから始まる11アミノ酸の両端がリジンに挟まれる形のNES(核輸入配列)がそれぞれ生理的にATBF1の細胞内局在を制御するための機能ドメインであることを予想してNESおよびNLSごとのタグ付き発現vectorを作成および変異導入を行うことを企画した。 実施内容:構造予想から3箇所のNES、4箇所のNLSをGFP蛍光タンパク質融合発現vectorとして作成し生体標本における細胞質/核移行の解析を行った。到達成果:アミノ酸一次構造から予測されるロイシンに富むNESに関しては、予想される細胞質輸出ドメインとしての機能は、作成したATBF1部分配列のみでは観察できなかった。4箇所のNLSについての核輸入の機能的役割については、3番目と4番目の2カ所に特異的なNLS機能を証明することができた。3番目と4番目の2カ所を直列に並べて同時に発現するベクターを作成した所、90%以上のATBF1タンパク質を核に移動させる効果が出ることが証明できた。 研究計画2:NESの機能解析を実施する前提としてATBF1が実際に細胞質にATBF1タンパク質を輸出する機能ドメインを決定する必要があった。しかし、上記のように現時点までの実験では同定が未完成で、この実験計画には着手できていない。
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