2007 Fiscal Year Annual Research Report
FISH法によるサブテロメア欠失とダウン症候群を含む知的障害との関連の解明
Project/Area Number |
18659104
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
田久保 海誉 Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, 東京都老人総合研究所, 研究部長 (00154956)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
石井 章雄 東京都老人総合研究所, 助手 (60167244)
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Keywords | 分子病理 / サブテロメア |
Research Abstract |
(1)前年に引き続く、人体組織の入手、収集、保存:日赤医療センター検査部藤原睦憲博士から供与を受けた21、18トリソミー患者各11例と非トリソミー患者11例などの分裂中期細胞標本をカルノア固定で保存した(33例)。(2)D酷の抽出と検定、サザンプロット法によるテロメア長の測定と検定:全ての細胞からDNAを抽出した。しかし、DNAは少量でジェノフィールド法によりDNAの変性を検定することはできず、さらにSouthern blot法によるテロメア長測定も不可能であった(カルノア固定標本からのD酷抽出は少量であった)。(3)テロメアPNAプローブを用いて各pq腕のテロメアの蛍光量を蛍光顕微鏡下CCDカメラで撮影し、TFL-Telo version2ソフトウエアーによりテロメア長に換算し、18、21トリソミー非トリソミー患者31例の各テロメアの長さを求めた(約30000テロメアを個別に測定)。以上の染色体を分析し、そのテロメア長と比較検討し、染色体別テロメア長を求めた。21トリソミー例と同様に、18トリソミー例の18番染色体は、他の染色体のテロメアと比較して有意差はなかった。しかし、18、21トリソミー例では非トリソミ野例よりテロメア長の平均値が短かった。(4)FISH法によるサブテロメア欠失の解析とQ-FISH法による分裂中期細胞のテロメア長の測定法:FISH法により各種のプローブ(TelVysion9q、Vysisなど)を用いて欠失を確認するために蛍光顕微鏡のフィルターを購入し準備を整え、トリソミー染色体を認識することができた。現在、トリソミー例、非トリソミー例の染色体別テロメア長に関する論文を執筆中である。
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