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2006 Fiscal Year Annual Research Report

有明海人食いバクテリアの微生物学的性状解析および防除法

Research Project

Project/Area Number 18659124
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

小林 元太  佐賀大学, 有明海総合研究プロジェクト, 助教授 (40291512)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 大石 浩隆  佐賀大学, 有明海総合研究プロジェクト, 助教授 (10244021)
KeywordsVibrio vulnificus / バクテリオファージ / 菌相解析 / 16S rRNA解析
Research Abstract

佐賀大学医学部検査部保有のVibrio vulnificus株に対して16S rRNA解析を行い、Nilssonらの報告に従って区分した結果、患者株でTypeBが多数を占める結果であることはNilssonらの報告と同様であったが、非患者(環境)株でもほとんどがTypeBであるという結果はNilssonらの結果と全く異なる結果であった。この結果から有明海由来Vibrio vulnificusはTypeBが優占株であると考えられるが、この識別では毒素生産や発症メカニズムとの相関が明らかとされていないため、有明海由来Vibrio vulnificusのほぼ全てが病原性株ということではない。また、病原性・非病原性別の抗体価の検討ではどちらのタイプでも感染を惹起し、発症させることが明らかとなった。
有明海における2つの異なる地点の泥からそれぞれ2種類の合計4種類のバクテリオファージを分離した。いずれのバクテリオファージもVibrio vulnificus NBRC 15645^Tにのみ感染する高い宿主特異性を示した。ファージセラピーの応用を考慮した場合、様々なビブリオ・バルニフィカス株に感染する、すなわち宿主特異性の低いバクテリオファージの分離が必要である。そこで、Vibrio vulnificus NBRC 15645^T以外にビブリオ・バルニフィカス感染症患者由来株や有明海より分離された株を指示菌として引き続き有明海からのバクテリオファージの分離を行う予定である。また、マウスによる感染モデル系を構築することに成功したため、分離したバクテリオファージ投与によるファージセラピーの開発を行う。分離源が異なることから分離したバクテリオファージは最低2種類であることが示唆された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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