2006 Fiscal Year Annual Research Report
B型肝炎ウイルスS粒子形成能を利用した異種蛋白のS粒子表面上での発現と応用
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18659130
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Research Institution | Hamamatsu University School of Medicine |
Principal Investigator |
上田 啓次 浜松医科大学, 医学部, 教授 (00221797)
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Keywords | HBV / HBs / 粒子形成 / ワクチン |
Research Abstract |
HBV-small S(SS)蛋白の粒子外領域を異種蛋白で入れ替えた発現ベクターの構築と培養細胞系での発現及び粒子形成能について検討した。 1)SS蛋白N端のシグナル部分-異種蛋白粒子外領域-SS膜貫通領域の哺乳類発現ベクターの構築.異種蛋白粒子外領域をカセットでかつ3つの読み取り枠に対応できるようなデザイン-SS蛋白N端のシグナル部分-タグ(HAやFLAGなど)マルチクローニングサイト(MCS)-SS膜貫通領域からなるベクターを3種の読み取り枠で構成する。これを培養細胞発現プロモーター下流に導入して異種蛋白粒子形成HBs発現ベクター(heterologous protein expression HBs vector=hpHBsベクター)を構築した。 2)培養細胞への導入と発現上記のベクターを培養細胞ヘトランスフェクションし細胞内、細胞外における蛋白産生能をウェスタンプロット法で検討した。 結果として上記発現ベクターによる目的蛋白の発現は極めて悪いことが解った。別途作製した単純にHBsのN末にマルチクローニングサイトを付加した構築(約70アミノ酸の付加)、FLAGなどの短いタグの付加(約20アミノ酸)、C末にV5・His6の付加(約20アミノ酸)の構築のうち、前2者で良好な発現がみられた。現在、このコンスロラクションを基礎に異種蛋白の挿入・発現、粒子形成の検討を行っている。
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[Journal Article] KSHV RTA induces a transcriptional repressor, HEY1 that represses rta promoter.2006
Author(s)
Yada, K., Do, E., Sakakibara, S., Ohsaki, E., Ito, E., Watanabe, S., Ueda, K.
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Journal Title
Biochem, Biophys. Res. Comm. 345
Pages: 410-418
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