2006 Fiscal Year Annual Research Report
アジアで流行している未知の蚊媒介性脳炎ウイルスの網羅的解析
Project/Area Number |
18659131
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Research Institution | Nagasaki University |
Principal Investigator |
森田 公一 長崎大学, 熱帯医学研究所, 教授 (40182240)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
井上 真吾 長崎大学, 熱帯医学研究所, 助手 (00346925)
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Keywords | 脳炎ウイルス / アルボウイルス / 熱帯性ウイルス / 新興感染症 |
Research Abstract |
ベトナムにおいて脳炎患者および患者が発生した地域のから培養細胞を用いてウイルス分離を行い、分離したウイルスの同定を試みた。その結果、日本脳炎ウイルス、ゲタウイルスが分離されたがニパウイルス、西ナイルウイルス、チクングニヤウイルスなどこの地域で想定されるウイルスの検査においても陰性である未同定ウイルスが多数分離された。この一部を遺伝子クローニングやマリチブルディスプレー、及び精製ウイルスのウイルス構造タンパク質のペプチド解析を実施した結果、1つは未知のウイルスが分離されていることが明かになった。このウイルスは機知のデータベースを用いてホモロジー解析を実施しても50%以上の相同性を示すウイルスはなく、全く新しいカテゴリーのウイルスであることが明らかになった。遺伝子の全長は約27Kであり現在新種ウイルスとして発表準備中である。また他の未同定ウイルスの1つは近縁中国南部で発見された新種のRNAウイルス可能性が示唆せらた。(投稿準備中) これらの調査を通して、機知の脳炎ウイルス(チクングニヤウイルス、ニパウイルス、日本脳炎ウイルスなど)について迅速遺伝子検出法、及び抗体検出系も作成し2006年度中に国際誌上で発表した。(研修成果の項参照)
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Research Products
(6 results)