2007 Fiscal Year Annual Research Report
臓器障害におけるシトルリン化分子の網羅的同定と応用
Project/Area Number |
18659164
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Research Institution | Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology |
Principal Investigator |
丸山 直記 Tokyo Metropolitan Institute of Gerontology, 東京都老人総合研究所, 副所長 (00115940)
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Keywords | 臓器障害 / シトルリン化 / PAD / 抗体 / 検査法 |
Research Abstract |
ペプチジルアルギニンデイミナーゼ(PAD)は、蛋白質中の塩基性アミノ酸であるアルギニンを中性アミノ酸であるシトルリンに変換する酵素である。蛋白質シトルリン化反応は、蛋白質の高次構造に著しい変化をもたらす。生体内には5種類のアイソフォーム(PAD1,2,3,4/5,6)が存在し、活性化にカルシウムイオンを必要とする。特に、PAD2は脳全体に広く分布し、他型PADは検出されない。本研究では、シトルリン化された分子種を網羅的に同定し臨床検査薬を開発することを目的とした。 (1)神経細胞株SH-SYSY細胞において酸化ストレスによりシトルリン化蛋白質が誘導される (2)シトルリン化蛋白質分子の同定のために二次元電気泳動法、質量分析計を用いてアルツハイマー病脳試料についてプロテオーム解析を行った。その結果、ミエリン塩基性蛋白質(MBP)、グリア繊維酸性蛋白質(GFAP)、ビメンチンがシトルリン化されていることを同定した。この成果は基にシトルリン化分子特異的抗体を作製に資するものである。
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Research Products
(3 results)