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2006 Fiscal Year Annual Research Report

地球観測衛星リモートセンシング技術を応用した致死的感染症の予防

Research Project

Project/Area Number 18659172
Research InstitutionSaga University

Principal Investigator

大石 浩隆  佐賀大学, 有明海総合研究プロジェクト, 助教授 (10244021)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 中島 幹夫  佐賀大学, 医学部, 教授 (80159061)
小林 元太  佐賀大学, 有明海総合研究プロジェクト, 助教授 (40291512)
東端 晃  独立行政法人宇宙航空研究開発機構, 宇宙科学研究本部宇宙環境利用科学研究系, 助手 (30360720)
Keywordsビブリオ・バルニフィカス / 地球観測衛星 / 公衆衛生 / 食水系感染症
Research Abstract

致死率が7割に達する食水系感染症Vibrio vulnificus症は、本邦においては有明海沿岸地域に多く発生している。その理由として、1)有明海が遠浅の海で、温熱効果が高いため海水温が高い、2)有明海は非常に閉鎖的な海域であるため、降雨により海水塩分濃度が低下しやすい、3)有明海に流れ込む河川の上流には大都市が存在し、生活排水に含まれる栄養塩が豊富に流れ込む、という環境が好低塩性細菌である本菌の生息に非常に適した環境であるため、患者発生数の多さに連関していると考えられる。従って本症の発症を予防する為に菌挙動と環境変化を把握することは重要であるが、有明海からの随時の海水等のサンプリングは非常に労力を要する為、本萌芽研究において人工衛星データにより菌増殖傾向を把握することが可能かどうかを検討している。
本年度は地球観測衛星AQUA及びTERRAに搭載されているMODIS(moderate resolution imaging spectroradiometer)光学センサから得られる海水温とクロロフィルaデータの画像ビューワーの開発を(財)リモートセンシング技術センターに委託し行った。データバンド分解能は1km程度であるが、本ビューワーはパソコン上で任意の座標点の海水温とクロロフィルaの計測値が取得できる。有明海から取得した実際の海水温データとの同一点での比較(座標は経度;33°78 93、緯度;130°10 714に固定、データ取得時間は±10分以内に合致。サンプル数120)では、R^2=0.925と非常に高い相関を示した。更に実際に菌を検出された点(7点)における採取時有明海水温データと人工衛星データ間には有意差がなかった(p=0.393)。また、雲の影響によりクロロフィルaのデータは欠落値が多く実際の運用は難しいと考えられるが、今後濁度等の新規パラメータの活用検討も行う予定としている。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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