2006 Fiscal Year Annual Research Report
対人関係療育プログラムRDIの日本への導入とその効果評価研究のための基礎研究
Project/Area Number |
18659181
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
森 俊夫 The University of Tokyo, 大学院・医学系研究科, 助教 (80210128)
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Keywords | 広汎性発達障害 / RDI / アセスメント・ツール |
Research Abstract |
自閉性障害やアスペルガー障害を中心とする広汎性発達障害(自閉性スペクトラル障害)に対する療育プログラムどして、彼らの対人的相互作用の発達を直接の療育ターゲットとする新しいプログラム(RDI:Relationship Development Intervention)が、アメリカ・ヒューストンにあるThe connections centerで開発されつつある。この研究の目的はこのRDIを日本に導入し、ケースに試行しながら、日本語版実施マニュアルを作成することである。さらにRDIの効果を検証するための基礎研究として、自閉性障害やアスペルガー障害の中核障害とも言える対人的相互作用の質的な障害の程度を鋭敏に測定できる日本語版アセスメント・ツールを開発し、その信頼性と妥当性を検討することである。 平成18年度は国内において文献収集を行い、それを元にして国内でめ準備状況を整えThe connections centerにマニュアルの日本語版作成の申請を行い許可を得た。12月と3月にそれぞれ1名の研究協力者をThe connections centerに派遣し、RDIの研修と研究打ち合わせを行い、米国での文献や資料を収集し、RDIで用いる遊具の調達を行った。また、この二人による研究会を開催し、RDIの実務の紹介やマニュアルの翻訳、検討を行った。それに並行して二人のケースに保護者の協力を得て、RDIを試行し、その経緯をビデオ撮影を行い分析した。このビデオと分析結果をThe connections centerに検証してもらうために送付した。 The connections centerからの回答によって、研究を見直し、研究計画をたて、進めていく予定である。
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