2006 Fiscal Year Annual Research Report
妊娠期喫煙による超微小粒子の出生仔への移行とその影響の解析
Project/Area Number |
18659189
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Research Institution | Tokyo University of Science |
Principal Investigator |
武田 健 東京理科大学, 薬学部, 教授 (80054013)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
押尾 茂 奥羽大学, 薬学部, 教授 (20192528)
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Keywords | 煙草 / ナノ粒子 / 胎仔期曝露 / 一日精子産生量 / 血中テストステロン / 妊娠期 / 精巣 |
Research Abstract |
実験動物喫煙装置が高額で購入できなかったため、手作りの曝露装置を設計し、試作した。装置の稼動点検に時間を費やしたため、実際の煙草煙中に含まれるナノ粒子の取り込み、及びその影響の解析は来年度に持ち越した。予備試験的にディーゼル排ガスの妊娠マウス気道曝露をフィルター有無の条件で行い、出生後の子へその影響を解析した。ICR系マウスに胎齢2日目から16日目まで(4、5、11、12日目は除く)1日8時間、0.17mgDEP/m^3濃度のDEを曝露し、終了後は清浄大気下で飼育した。対照群は、全期間清浄大気下で飼育した。一方、フィルター群は排ガスを高性能フィルターにより徐塵したものを曝露した。 雄性産仔を6、12週齢時に麻酔下で心採血し、生殖器を摘出し、測定した。12週齢において一日精子産生量(DSP : daily sperm production)が有意に低下したが、フィルター群は低下しなかった。一方、6週齢において血清中テストステロン濃度が有意に低下したが、フィルター群も同様に低下した。粒子を取り除くことにより、影響がなくなるものと、影響がのこるものがあることが示唆された。
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Research Products
(6 results)