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2006 Fiscal Year Annual Research Report

脂質ラフト制御によるC型肝炎治療戦略の開発

Research Project

Project/Area Number 18659207
Research InstitutionUniversity of Yamanashi

Principal Investigator

榎本 信幸  山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 教授 (20251530)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 前川 伸哉  山梨大学, 大学院医学工学総合研究部, 講師 (70397298)
Keywords脂質ラフト / スフィンゴ脂質 / スタチン / C型肝炎ウイルス
Research Abstract

●申請者らは既に、HCV増殖細胞においてスフィンゴ脂質合成阻害剤、コレステロール合成阻害剤がHCV増殖を強く抑制することを見出している。今後、第3の成分である飽和脂肪酸の関与について検討を行う。酵母RNAウイルスであるBMVにおいては、膜脂肪酸の不飽和化を担うOLE1蛋白変異が、BMV増殖を抑制することが報告されており、HCVにおいても同様の機序が想定される。そこで、siRNAによりOLE1のヒトホモログである、delta9-fatty acid desaturaseをknockdownし、HCV増殖の変化を検討するとともに、種々の脂肪酸のHCV増殖に対する作用を検討した。
●スフィンゴ脂質合成阻害剤であるミリオシンはHCV増殖を抑制した。この作用はフィトスフィンゴシンにより解除されセリンパルミトイルトランスフェラーゼの抑制がHCV増殖抑制に関与していると考えられた。siRNAによるSPTのknockdownによっても同様の効果が認められた。
●OLE1に対するsiRNAによりHCV増殖は抑制された。また飽和脂肪酸であるオレイン酸はHCV増殖に影響を与えなかったが不飽和脂肪酸であるアラキドン酸はHCV増殖を抑制した。
●スタチンはHCV増殖を抑制したが、メバロン酸経路の更に下流に位置するファルネシルリン酸フォスファターゼの阻害剤であるビスフォスフォネートもHCV増殖を抑制した。この抑制効果はゲラニルゲラニオールの添加により部分的に解除される一方、コレステロール自体を吸着するサイクロテキストリンでもHCV増殖は抑制されることから、メバロン酸経路はHCV増殖を複数の作用で促進していることが示唆された。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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