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2006 Fiscal Year Annual Research Report

制限増殖型アデノウィルスを用いた悪性胸膜中皮腫の遺伝子治療

Research Project

Project/Area Number 18659239
Research InstitutionKyushu University

Principal Investigator

中西 洋一  九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (20172356)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 高山 浩一  九州大学, 大学病院, 講師 (50274444)
Keywords遺伝子治療 / ウィルスベクター / 制限増殖型アデノウイルス / 悪性胸膜中皮腫
Research Abstract

テロメラーゼプロモーター依存性制限増殖型アデノウィルス(Ad5/3hTERT-E1)によるin vitroでの殺細胞効果:
ヒト悪性胸膜中皮腫細胞株H28、H226、H2052、H2452の4種の細胞株におけるテロメラーゼ活性をTRAPアッセイ法によって評価したところ良好な活性が認められた。これらの細胞株にAd5/3hTERT-E1を感染させ、その殺細胞効果をクリスタルバイオレットアッセイによって評価したところテロメラーゼ活性に依存した効果が確認された。
in vivoにおける抗腫瘍効果:
上記の4種類の細胞株についてヌードマウス胸腔における腫瘍形成能をスクリーニングした。その結果、H226細胞は胸膜面に沿って腫瘍を形成することが確認された。経時的な観察では移植後2週間で顕微鏡的に腫瘍形成を認め、4週間後には肉眼的に確認された。そこで、H226細胞の移植2週間後にマウスを2群に分け、治療群ではAd5/3hTERT-E1を、コントロール群ではルシフェラーゼ発現アデノウィルスを胸腔内に投与し生存期間を比較した。コントロール群では移植後40日以内に全例が死亡したが、治療群では有意ではなかったものの生存期間が延長する傾向にあった。また、ウィルス投与後に経時的に胸腔内におけるウィルス量を定量した。その結果、コントロールウィルスは急速に減少したが、Ad5/3hTERT-E1は9日後でも初回投与時を上回るウィルス量が観察され、in vivoにおいても明らかなウィルスの増殖を認めた。しかしながら、胸腔内におけるウィルスの拡がりについてはマウス胸膜へのウィルスの感染性が低く評価が困難であった。

URL: 

Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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