2007 Fiscal Year Annual Research Report
siRNAを用いた早期エンドゾーム中のプリオン複製補助因子の探索
Project/Area Number |
18659253
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Research Institution | Tohoku University |
Principal Investigator |
堂浦 克美 Tohoku University, 大学院・医学系研究科, 教授 (00263012)
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Keywords | 早期エンドゾーム / RNA干渉 / スクリーニング / プリオン / 異常型プリオン蛋白 / 構造変換 / 感染細胞 / 複製増殖支援因子 |
Research Abstract |
感染因子プリオンの複製増殖(すなわち正常型プリオン蛋白から異常型プリオン蛋白への立体構造変換)に関与するプレーヤーとしては、いまだにプリオン蛋白以外のものについてはよくわかっていない。本研究では、プリオン複製増殖の場と考えられている細胞膜ラフトあるいは早期エンドゾームのうち、申請者らが注目している早期エンドゾームに焦点を絞り、そこで発現している分子をsiRNAノックダウン法でスクリーニングを行い、プリオンの複製増殖に関わるプリオン蛋白以外のプレーヤーについて手がかりを得ることを目的とした。 今年度は、昨年度に引き続き文献的に早期エンドゾームで発現が確認されている約50種の分子について検討を終了した。プリオン持続感染細胞2種においてRNA干渉を用いて任意に選択した早期エンドゾーム関連分子をノックダウンした。標的遺伝子の発現抑制を確認しながら、プロテネースK抵抗性である異常型プリオン蛋白の産生量への影響を検討した。プリオン蛋白を直接の標的とした塩基配列を陽性対照とした。一次スクリーニングでプラスミド型shRNAを用いて異常型プリオン蛋白量に変動が観察されたものが、2因子あった。そこで、新たな配列を設計したり、化学合成siRNAを用いたりするなどして二次スクリーニングでさらに検討を加えた。その結果、2因子のうち1因子は細胞障害によるアーチファクト、残りの1因子はレスキュー実験等によりさらに入念に特異性を確認する必要があるものの、目的の宿主因子の一つである可能性が示唆された。当初の目標である3年間で150種類以上の早期エンドゾーム関連分子のスクリーニングに向けて、引き続き実験を継続する。
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[Journal Article] Two different clinical phenotypes of Creutzfeldt-Jakob disease with a M232R substitution.2007
Author(s)
Shiga Y, Satoh K, Kitamoto T, Kanno S, Nakashima I, Sato S, Fujihara K, Takata H, Nobukuni K, Kuroda S, Takano H, Umeda Y, Konno H, Nagasato K, Satoh A, Matsuda Y Hidaka M, Takahashi H, Sano Y, Kim K, Konishi T, Doh-Ura K, Sato T, Sasaki K, Nakamura Y, Yamada M, Mizusawa H, Itoyama Ymada M, Mizusawa H, Itoyama Y
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Journal Title
J. Neurol. 254
Pages: 1509-1517
Peer Reviewed
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