2006 Fiscal Year Annual Research Report
新規抗GPIb抗体(PP7-5)の抗血栓分子療法としての有用性に関する研究
Project/Area Number |
18659275
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Research Institution | Hirosaki University |
Principal Investigator |
高見 秀樹 弘前大学, 医学部, 教授 (10226920)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
玉井 佳子 弘前大学, 医学部附属病院, 講師 (10322934)
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Keywords | 血小板膜 / 抗血栓療法 / 血小板機能 / モノクローナル抗体 |
Research Abstract |
新規抗血小板膜GPIbモノクローナル抗体(mAb)であるPP7-5の精製およびその抗血小板作用について検討を行なった。PP7-5産生mouse hybridoma cellをマウス腹腔内に播種し、腹水からaffinity chromatographyによりPP7-5mAb (IgG 1サブクラス)を精製した。次に、得られたPP7-5 IgGからFc分画を取り除くためにPP7-5 IgGをpepsin処理し、F(ab')_2分画を精製した。PP7-5 IgGおよびPP7-5 F(ab')_2は牛血清アルブミン加リン酸緩衝液に溶解後、濃縮凍結乾燥して保存した。 以上で得られたPP7-5 IgGおよびPP7-5 F(ab')_2のヒト血小板機能に及ぼす作用を検討した。ヒト多血小板血漿を用いて血小板凝集計でその抑制作用を検討し、PP7-5 IgGはristocetinおよびbotrocetin刺激による凝集を強く抑制したが、ADPおよびcollagen刺激による血小板凝集には抑制は見られなかった。このristocetinおよびbotrocetin凝集に対する抑制効果は濃度依存性であり、5μg/ml以上の濃度で完全に抑制された。また、ずり応力惹起凝集においてPP7-5 IgGは高ずり応力下での血小板凝集を著明に抑制した。PP7-5 F(ab')_2を用いて同様の検討を行なったが、PP7-5 IgGと同等の濃度依存性の抑制効果が認められたことから、今後のブタを用いた動物モデルの研究にPP7-5 F(ab')_2分画を用いることが有用であることがあきらかになった。 ブタを用いた動物モデルの研究のためPP7-5 F(ab')_2の大量精製を行なっている。
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Research Products
(1 results)