2006 Fiscal Year Annual Research Report
7SK-RNAを沈降する新たな自己抗体に関する研究
Project/Area Number |
18659292
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
三森 経世 京都大学, 医学研究科, 教授 (10157589)
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Keywords | 79K-RNA / P-TEFb / HEXIM1 / 自己杭体 / 自己免疫疾患 / 免疫沈降法 |
Research Abstract |
膠原病を中心とする全身性自己免疫疾患には自己細胞成分と反応する多彩な自己抗体が検出される.これらの自己抗体は臨床像と密接に関連し,診断,病型分類,予後推定など臨床的な有用性が高い.一方,自己抗体の対応抗原(自己抗原)は生命現象に必須の酵素や調節因子であることが明らかにされてきた.本研究では,申請者らが新たに見出した7SK-RNAを沈降する自己抗体の真の対応抗原を同定してその生物機能を追求し,自己免疫疾患における意義を検討することを目的とした.1)自己抗体が沈降する7SK-RNAの同定:申請者らが開発したRNA免疫沈降法により7S領域のRNAを免疫沈降する患者血清をスクリーニングした.これらの血清が免疫沈降したRNAを鋳型とし,既知の7SK-RNAのヌクレオチド配列から合成したプライマーを用いてRT-PCRを行ない,10例の患者血清が7SK-RNAを沈降することが確認された.2)7SK-RNAに結合する蛋白の同定:脱蛋白したRNAを抗原に用いても7SK-RNAは免疫沈降されないことから,自己抗体は7SK-RNAに結合している蛋白成分を抗原とするものと考えられた.そこで免疫沈降物の電気泳動後に免疫プロット法を組み合わせる方法によって7SK-RNAに結合する蛋白の検出を行なったところ,35kD蛋白が共通する蛋白として同定された.3)抗7SK-RNP抗体の臨床的意義の検討:約1500例の膠原病およびその疑い患者血清を用いてRNA免疫沈降法およびRT-PCR法で7SK-RNAを免疫沈降する患者血清が10例確認された.これらの患者は関節リウマチ,全身性エリテマトーデス,シェーグレン症候群の患者であった.
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Research Products
(7 results)