2006 Fiscal Year Annual Research Report
新しいヒト化疾患モデルマウスを用いたナノ遺伝子修復治療法の開発
Project/Area Number |
18659304
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
原 寿郎 九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (40150445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 佳樹 九州大学, 大学院医学研究院, 教授 (70284528)
高田 英俊 九州大学, 大学病院, 講師 (70294931)
井原 健二 九州大学, 大学病院, 講師 (80294932)
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Keywords | 遺伝子修復 / ヒト化モデルマウス |
Research Abstract |
(1)ヒト化無ガンマグロブリン血症XLAモデルマウスの作成 石川らが報告したHumanized Miceの作成手法に従って,患者由来のCD34陽性細胞(2-10x 10^4細胞)をNOD/SCID/γc-nullマウス(生後48時間以内)の顔面静脈に輸注した。マウスにおけるB細胞成熟系譜をフローサイトメトリーで移植後経時的に観察し,末梢血B細胞系列の分化が障害されていることを確認した。またレシピエントマウスの骨髄有核細胞を採取し,フローサイトメトリーを用いて、作製したマウスにおいてB細胞系列の分化成熟が障害されていることを確認した。このようにNOD/SCID/γc-nullの新生児マウスと患者造血幹細胞を用いて無ガンマグロブリン血症XLAのモデルマウスを作成した。 (2)B細胞のGrowth advantageを利用した遺伝子修復療法 無ガンマグロブリン血症患者ではそれぞれ末梢血のT細胞、B細胞が欠損しているが、遺伝子異常が修復されればT細胞、B細胞は分化・増殖する.そこで変異のある部分を修復して直す遺伝子修復療法を試みる。修復された細胞は生体内で分化・増殖するので長期間待てば再構築される可能性がある。 陰性荷電を示すDNA分子と優れた分子間相互作用を示すナノ粒子を化学合成し、ナノ粒子の細胞生物学的な特性を観察した。現在btk遺伝子の部位特異的な点変異の誘発についてナノ粒子を用いた方法でどの程度得られるかについて検討中である。
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