2007 Fiscal Year Annual Research Report
新しいヒト化疾患モデルマウスを用いたナノ遺伝子修復治療法の開発
Project/Area Number |
18659304
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
原 寿郎 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 教授 (40150445)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
片山 佳樹 九州大学, 大学院・医学研究院, 教授 (70284528)
高田 英俊 九州大学, 大学病院, 特任准教授 (70294931)
井原 健二 九州大学, 大学病院, 講師 (80294932)
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Keywords | 遺伝子修復 / ヒト化モデルマウス |
Research Abstract |
NOD/SCID/γc-nullの新生児マウスと患者造血幹細胞を用いて無ガンマグロブリン血症XLAのモデルマウスを作成した。無ガンマグロブリン血症患者ではそれぞれ末梢血のB細胞が欠損しているが、遺伝子異常が修復されればB細胞は分化・増殖する。そこで変異のある部分を修復して直す遺伝子修復療法を試みた。修復された細胞は生体内で分化・増殖するので長期間待てば再構築される可能性がある。 陰性荷電を示すDNA分子と優れた分子間相互作用を示すナノ粒子を化学合成し、ナノ粒子の細胞生物学的な特性を観察した。しかしDNAと反応がいい分子は膜の透過性が悪いなどの問題が多く、まだ効率よく遺伝子修復する分子は得られていない。btk遺伝子の部位特異的な点変異の誘発についてナノ粒子を用いた方法でどの程度得られるかについて様々な方法で検討を行ったが、特異的変異の頻度があまりにも低く実用的でなかった。 今後、ナノ粒子による遺伝子修復を成功させるためには、特異的に特定の場所のDNAに結合できるZFP(Zinc Finger Protein)などを用いた方法を導入し、この特異的変異の頻度を高める実験を進める必要がある。
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