2006 Fiscal Year Annual Research Report
家族性血球貪食症候群の迅速診断法の確立とその類縁疾患の解析
Project/Area Number |
18659308
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Research Institution | Tazuke Kofukai Medical Research Institute |
Principal Investigator |
秦 大資 (財)田附興風会, 医学研究所・第1研究部, 研究主幹 (50273438)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
堀内 久徳 京都大学, 医学研究科, 講師 (90291426)
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Keywords | FHL / perforin / Munc13-4 / syntaxin 11 |
Research Abstract |
少量(2ml)血液より末梢血単核細胞(PBMC)および血小板を単離し、FHLの原因であるperforin、Munc13-4、syntaxin 11をウェスタンブロットを用いて、スクリーニング診断できる方法を確立した。Munc13-4、syntaxin 11は、血小板に強く発現しており、通常の血小板数では血液0.1mlよりの血小板で明確に確認できた。血小板量を確認する目的で、血小板特異的integrinであるGPIIb(α_<11b>)のウェスタンも同時に施行し、その量をあわせ比較した。血小板では、perforinは発現しておらず、リンフォプレップを用いた密度勾配法により単離した末梢血単核細胞を用いた解析を確立した。末梢血単核細胞(PBMC)および血小板においてRab27の発現も確認できたが、これらの細胞においてはGriscelli症候群の原因となるRab27Aの他にRab27Bが発現しており、既存の抗体では識別困難である。今後Rab27A特異的な抗体の作成が必要である。平成18年度には、約50症例の血液が、全国の主要病院より送られ、診断した。そして、さらに、2例のperforin異常例と1例のMunc13-4異常(疑い)例を見いだした。経過において、Munc13-4、syntaxin 11は、本法により、確実に診断できること、perforinは、本法で確認できれば異常なしと考えられるが、確定のためにはFACS等の方法を組み合わせなければならないことが判明した。さらに、約20例の若年背関節リウマチ症例を解析したが、異常例は見いださなかった。
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Research Products
(6 results)