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2006 Fiscal Year Annual Research Report

かゆみ受容体の同定

Research Project

Project/Area Number 18659328
Research InstitutionNagoya City University

Principal Investigator

鵜川 眞也  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助教授 (20326135)

Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) 島田 昌一  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 教授 (20216063)
石田 雄介  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 助手 (30381809)
田中 克幸  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (90381839)
梶田 健二  名古屋市立大学, 大学院医学研究科, 研究員 (80381820)
KeywordsTRPV1 / ASIC / かゆみ / 痛覚 / C線維 / 感覚神経 / ノックアウトマウス / 掻爬
Research Abstract

現在、C線維(痛み・痒みを伝達する感覚神経)に発現する二つの陽イオンチャネル(orチャネルファミリー)-カプサイシンレセプターTRPV1(transient receptor potential-V1)と酸感受性イオンチャネルASIC(acid-sensing ion channel)-が、かゆみの惹起にどのように関与しているのか別々に検討している。掻痒物質の代表であるヒスタミンはC線維においてphospholipase A_2(PLA_2)とlipoxygenase(LO)の経路を活性化し、このpathwayで生成される代謝産物(12-HETEなど)がTRPV1を活性化することで、C線維に内向きカルシウム電流を引き起こすことが推測されている。このことは、ヒスタミンが引き起こす痒みにヒスタミンにより間接的に活性化されたTRPV1が関与している可能性を示唆している。我々は、TRPV1ノックアウトマウスを用いて痒み誘発試験を行い、野生型マウスとの比較を行った。ヒスタミン100nmolを毛を剃ったマウスの背側頸部に皮内注射し、20分間で何回掻爬行動を起こすか計測したところ、野生型マウスで平均数回程度、ノックアウトマウスでおよそ30回程度であった。この結果は、TRPV1ノックアウトマウスは痒みに鈍感になって掻爬回数が増えるであろうという我々の予測とは全く逆の結果であった。TRPV1は痛みの受容体として確立しているので、ノックアウトマウスでは痛みに鈍くなった分、痒みに対して感度が上がったと考えられ、痛覚と掻痒感との関連を示唆するもので大変興味深い。一方、同様の痒み誘発試験をASIC1aとASIC3ノックアウトマウスに対して行ったところ、どちらのマウスも野生型に比べて掻爬回数がわずかに上昇しているように見えた。ただ、有意差が得られず、ASIC1aとASIC3のダブルノックアウトマウスを用いて実験を行うことにした。現在、matingにてマウスを作製しているところであり、結果は来年度に報告したい。

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Published: 2008-05-08   Modified: 2016-04-21  

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