2006 Fiscal Year Annual Research Report
一卵性双生児統合失調症不一致例を用いた患者特異的Alu挿入領域の同定
Project/Area Number |
18659337
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Research Institution | Teikyo University |
Principal Investigator |
南光 進一郎 帝京大学, 医学部, 教授 (60101127)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
上野 美華子 帝京大学, 医学部, 特別研究員 (00398736)
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Keywords | レトロポゾンAlu / 統合失調症 / メチル化解析 / ゲノム不安定性 / 患者特異的挿入領域 / 一卵性双生児 |
Research Abstract |
近年、精神疾患をはじめ、さまざまな疾患において報告されているメチル化異常は、レトロポゾン新規挿入の可能性を強く示唆するものであるが、疾患研究における新規挿入領域の積極的なスクリーニングは未だ進められていない。そこで、われわれは「統合失調症や気分障害の遺伝的基盤は、メチル化の緩みによって、転移因子が遺伝子の構造および機能変化を起こしたことにある」とのエピジェネティクスとゲノム不安定性を融合した仮説を提唱し、レトロポゾンの患者特異的な新規挿入領域の同定を試みた。本研究では一卵性双生児統合失調症不一致例を対象に、遺伝子領域に好んで分布しているヒトレトロポゾンAluの患者特異的な新規挿入領域の同定およびそのメチル化の有無を調査し、統合失調症との関連について検討した。各ゲノムDNAから得られたAlu特異的PCR産物を用いたサザンハイブリダイゼーション法によるサブトラクションによって、11の遺伝子領域における患者特異的Alu挿入領域を得た。また、Alu増幅時におけるメチル化解析を試みたところ、メチル化特異的PCRではミスマッチ増幅が見られたため、完全長のAlu挿入が確認された2遺伝子領域のそれぞれについてメチル化解析を行い、現在、メチル化パターンの詳細な解析を行っている。今後は、得られた遺伝子領域の詳細な変異解析および挿入Aluのメチル化解析と、より網羅的な患者特異的挿入領域の探索を行っていく予定である。
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Research Products
(2 results)