2007 Fiscal Year Annual Research Report
大腿骨頭の局所血流量を評価する新たな磁気共鳴パラメータ開発
Project/Area Number |
18659350
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Research Institution | Kyushu University |
Principal Investigator |
本田 浩 Kyushu University, 大学院・医学研究院, 教授 (90145433)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
畠中 正光 九州大学, 大学病院, 准教授 (40253413)
薮内 英剛 九州大学, 大学病院, 講師 (70380623)
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Keywords | 大腿骨頭壊死 / MR / 緩和時間 / 拡散 / 血流 |
Research Abstract |
1.5T-MRI装置を用いて、Spin Echo法にてEcho timeを変化させて(Repetition time 2000 msec、Echo time 20-120 msec)、大腿骨頭にRegion of Interest(ROI)を設定し、ROIのSighal intensityの変化を以下の数式にfittingし、T2緩和時間の測定を行った。SI=Me-(TE/T2)SI: Signal intensity M:Spin densityTE: Echo time T2:T2緩和時間 頭側の総腸骨動脈に対しSaturation pulseを印加した場合と印加しなかった場合とでT2緩和時間を比較検討した。 Saturation pulseを印加しない場合では、T2緩和時間は129.1±1.0 msecであったが、saturation pulseを印加した場合は、127.2±0.8msecと、T2緩和時間は2msec程度短縮した。 緩和時間の差を用いる方法では、差はわずかであったので、弱いMotion probing Gradient(MPG)を印加して、Diffusion Weighted Image(DWI)を撮像し、Apparent Diffusion Coefficient(ADC)の違いから、血流(perfusion)の違いを検出する方法を試みた。3.OT MRI装置を用い、血管造影検査時の止血用具にて片側の外腸骨動脈の圧迫前後で、弱いMPGを印加してDWIを撮影しDWI上の信号強度変化、ADCの変化を計算した。結果は予想とは逆に、圧迫が無い状態、つまり血流(perfusion)が多い状態の方がDWI上での信号減衰が弱くADCが小さな値を示す傾向にあった。現在結果の解析を進めているが、B0、B1の不均一に伴う骨髄脂肪信号の抑制不均一などの影響があるのかもしれないと考えている。
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