2007 Fiscal Year Annual Research Report
独自のペプチド解析技術を用いた消化器癌の新規腫瘍マーカーの開発
Project/Area Number |
18659363
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
朝長 毅 Chiba University, 大学院・医学研究院, 准教授 (80227644)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
島田 英昭 千葉県がんセンター, 消化器外科, 主任医長 (20292691)
野村 文夫 千葉大学, 大学院・医学研究院, 教授 (80164739)
小寺 義男 北里大学, 理学部, 講師 (60265733)
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Keywords | プロテオーム / 消化器癌 / 早期診断 / 腫瘍マーカー / ペプチド |
Research Abstract |
本研究では,種々の消化器癌患者血清、血漿を用い,独自のペプチド抽出法とHPLCを組み合わせたペプチド解析技術を駆使して,癌の早期診断や再発の予測に有用な新しい腫瘍マーカーとなる低分子量ペプチドを同定することを目的とした。 独自のペプチド抽出法を用いた消化器癌の新規腫瘍マーカーの開発 血中には疾患マーカーとなる可能性のある低分子量ペプチドが多数存在するが,アルブミンやグロブリンなどの高分子量キャリアタンパク質が大部分を占めるために,これまでの手法ではそれらのタンパク質が邪魔になって量の少ないペプチドの検出が困難であった。これらのキャリアタンパク質を除去するキットはあるものの,その最も大きな問題点は,高分子量タンパク質の除去に伴いペプチド成分も大きく損失する点である。我々は,血中の低分子量ペプチドを損失することなく高分子量メジャータンパク質を効率よく除去する方法を確立した。また,この方法とHPLCを組み合わせることで癌患者血中に存在する癌特異的ペプチドを単離,同定を試みた。その結果,大腸癌患者血清中に特異的に変化するペプチドの単離・精製・同定に成功した(日本癌学会発表2007)。さらに上記で見つかったマーカー候補ペプチドの安定同位体標識物を化学合成し,それを分析対象の血清に一定量添加して,もともと血清中に存在する内在性のターゲットペプチドのピークの高さと比較することで,ペプチドの定量化に成功した。これにより,様々な血清中のターゲットペプチドの存在量を,導入した安定同位体標識ペプチドを基準として定量解析できることが示された。
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Research Products
(12 results)