2006 Fiscal Year Annual Research Report
神経組織再生のための新規多機能生体内吸収性基材の開発
Project/Area Number |
18659431
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Research Institution | Hokkaido University |
Principal Investigator |
三浪 明男 北海道大学, 大学院医学研究科, 教授 (20133738)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
西村 紳一郎 北海道大学, 大学院先端生命科学研究院, 教授 (00183898)
眞島 任史 北海道大学, 大学院医学研究科, 助教授 (30241334)
岩崎 倫政 北海道大学, 大学病院, 講師 (30322803)
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Keywords | 神経再生 / チューブ / キトサン / 細胞接着因子 / 神経成長因子 |
Research Abstract |
本年度の研究によって、我々は以下のような成果結果を得ることができた。 1.基盤となる神経組織再建用チューブの作成:ヒアルロン酸を導入したキトサン繊維を開発して、3次元織物構造をもつマテリアルを作成した。本マテリアルの持つ高い細胞接着性および生体内親和性・吸収性は証明された。来年度では、実際の神経組織再生に適しているチューブの3次元構造を決定する予定である。 2.神経組織再生用チューブへの細胞接着因子・成長因子の導入:キトサンに細胞接着因子であるRGDモチーフを化学的に安定化した状態で導入する技術は開発した。この技術を応用することで、さらに成長因子(FGF)も導入する方法も開発し、その成果は第53回米国整形外科基礎学会(Feb.11-14,2007,San Diege, CA)にて発表報告された。来年度には細胞接着因子の導入に規則性を与えて、神経再生に適している配向性を見出す予定である。さらに、導入が可能な神経成長因子も同定し、その導入を目指す。 本年度の研究で得られた成果によって、神経組織再建用チューブの開発に必要である技術を確立することができた。来年度は上記に述べた研究課題の達成を目指し、最終的には臨床応用が可能なマテリアルの開発を目指す予定である。
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Research Products
(5 results)